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特集 ポスト・コロナの勝者 “プレミアムスポーツ” 第6回 / 全10回

「ニューバランス」「ミズノ」「プーマ」に聞く スポーツ×ファッションの現在地

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「ニューバランス」「ミズノ」「プーマ」に聞く スポーツ×ファッションの現在地

スポーツブランドとファッションの融合がますます進んでいる。ここでは、ファッション提案を強化している3ブランドの動向を取り上げる。(この記事は「WWDJAPAN」2025年8月11&18日号からの抜粋です)

Case 01:
「ニューバランス」

新ライン“エヌビー グレー”を25年秋に発売

ニューバランス(NEW BALANCE)」は2025年秋冬、ライフスタイル向けアパレルの新ラインとして“エヌビー グレー”を立ち上げ、7月から一部直営店を中心に販売している。シューズで多数のレガシーを持つ同社だが、目標と掲げる売上高100億ドル(約1兆4800億円)達成には、アパレル強化がカギになる。「“エヌビー グレー”は、ライフスタイルアパレルの頂点としてカテゴリーのけん引を担う」と、大角剛史ニューバランスジャパン アジアデザインスタジオ グレイ シニアマネージャー。

これまでも、東京から発信するライフスタイルブランド「東京デザインスタジオ ニューバランス(TOKYO DESIGN STUDIO New Balance)」や“メットトゥエンティフォー”でライフスタイルアパレルを企画し、日本や中国で支持を集めてきた。それらのモノ作りの経験を融合した“エヌビー グレー”で、「アパレルとしての新しいレガシーを作る」。シューズでは米国内に今も自社工場を持ち、海外提携工場も含めてモノ作りを自社で管理、クラフツマンシップを貫いている。同様に、“エヌビー グレー”も自ら取引先工場に赴き、モノ作りの精度を上げる。

25年秋冬の“エヌビー グレー”は、オンでもオフでも着られるジャケットセットアップや、ダウンアウターなどのほか、二重仕立てでプリントが透けるTシャツや、綺麗なフレアシルエットのドレスなど、凝ったアイテムがそろう。ただし、「われわれの原点はスポーツアスレチックブランド。デザインを入れつつも、着る人にとっての利点を重視している」という。例えば二重仕立てのTシャツも、肌が透けるのを防いで、着心地を追求するためにメッシュを重ねたことから生まれたデザインだ。

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