ファッション

「Tモール」にアウトレット専用プラットフォームが誕生 新型コロナで落ち込むファッション業界の回生手段になるか

 アリババ(ALIBABA)が運営する中国大手EC「Tモール(天猫国際、T MALL)」はアウトレット業態に参入し、4月20日にアウトレット専用プラットフォーム「ラグジュアリー ソーホー(LUXURY SOHO)」を公開した。

 米ニューヨークのソーホー地区にちなんで名付けられた「ラグジュアリー ソーホー」にいち早く出店を決めた「コーチ(COACH)」は、定価5600元(約8万4000円)のメンズのバックパックを1680元(約2万5200円)で販売するなど、70%オフの商品も並ぶ。そのほかには、「エンポリオ アルマーニ(EMPORIO ARMANI)」「ヴェルサーチェ(VERSACE)」「ヒューゴ ボス(HUGO BOSS)」「ジュゼッペ ザノッティ(GIUSEPPE ZANOTTI)」「エムシーエム(MCM)」「ラペルラ(LA PERLA)」「カルバン・クライン(CALVIN KLEIN)」「ディーゼル(DIESEL)」「ワイスリー(Y-3)」「アグ(UGG)」「キアラ・フェラーニ(CHIARA FERRAGNI)」などが出店する。

 「ラグジュアリー ソーホー」は、ブランドのデジタル・トランスフォーメーションの促進剤となることを目指している。また、新型コロナウイルスの影響で落ち込むファッション業界に新たな収入源をもたらすことができるかについても注目だ。「Tモール」によると「ラグジュアリー ソーホー」は、ファッション感度が高く価格にもシビアないわゆるミレニアルズやZ世代の若年層をターゲットとしているという。このため、動画やライブストリーミングなどのコンテンツも提供する。

 「Tモール」は2017年から完全招待制のラグジュアリー・プラットフォームの「ラグジュアリー パビリオン(LUXURY PAVILION)」を運営しており、「カルティエ(CARTIER)」や「プラダ(PRADA)」などが出店している。アリババのバイス・プレジデント兼「Tモール」アパレルファッションビジネス部門のジェネラルマネジャーを務めるウェイション・フー(Weixiong Hu)は、「将来的には、シーズンごとの新商品を取り扱う旗艦店を『ラグジュアリー パビリオン』に出店し、公式アウトレット店を『ラグジュアリー ソーホー』に出店するという使い方をしてもらいたい」と説明する。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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