ビューティ

D2Cコスメや美容メディアを運営するディネットが約3億円の資金調達を実施

 D2Cコスメブランド「フィービービューティーアップ(PHOEBE BEAUTY UP)」と美容メディア「ディネット(DINETTE)」を運営するディネットは、セレスやポーラ・オルビスホールディングス、丸井グループのD2C & Co.、MTGベンチャーズ、サティス製薬の計5社を引受先とした第三者割当増資を実施し、約3億円の資金調達を行った。

 今回調達した資金は、「フィービービューティーアップ」のブランド認知拡大および新規顧客の獲得を軸に、マーケティング施策の強化や人材の新規採用、今年以降に発売する新製品の開発、ポップアップストアを活用した店舗販促の展開などに投資する予定だ。

 「フィービービューティーアップ」は2019年2月に、第1弾のアイテムとして「まつげ美容液」を発売。19年11月には第2弾アイテムの「フェイスマスク」を発売し、「まつげ美容液」は、まつげエクステサロンに行けないユーザーからのニーズの高まりとともに“まつ育”アイテムとして注目が集まり売り上げも好調だ。加えて5月7日には第3弾となる「毛穴美容液」の発売を開始。今後もスキンケアに続きメイクアップなどラインアップをさらに増やしていく。

 今回投資したセレス 経営企画室の岩佐琢磨氏は、「前回のラウンドに続き、今回追加出資をさせていただいた。前回の出資以降、『フィービービューティーアップ』が着実に多くのユーザーから愛され、成長していく姿を見せていただいた。また、その背景にある尾﨑(美紀代表)さんのプロダクトやユーザーに対して真摯に向き合う姿勢や推進力、そしてディネットのメンバーの皆さんのチームワークを非常にすばらしいと思っている。今後のさらなる成長を楽しみにしている」とコメントする。

 同社は“今日なりたい私をかなえる”をテーマに、17年4月からインスタグラムを軸にハウツーメイクや美容の悩み解決方法、新作コスメなどを中心に動画で分かりやすく紹介している。そして美容動画メディア運営の中でユーザーから集まった声をもとに、コスメブランド「フィービービューティーアップ」を開発。20年4月には尾﨑代表が「Forbes 30 Under 30 Asia」に選出されるなど、注目を集めているスタートアップ企業だ。

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