ビューティ

伊藤忠が化粧品EC「ノイン」に出資 未上陸ブランドの導入やライセンスビジネスの拡大目指す

 伊藤忠商事は28日、第三者割当増資により化粧品ECプラットフォーム「ノイン(NOIN)」へ出資したと発表した。金額は非公表。ファッション同様にブランドビジネスに親和性がありつつもEC化率が低い化粧品ECの可能性に着目。化粧品に特化したECアプリを展開する「ノイン」と手を組み、日本未上陸ブランドの展開や既存ブランドのライセンスビジネスの拡大などを目指す。

 伊藤忠商事は化粧品事業の拡大を進めており、昨年10月からは同社が日本市場における独占輸入販売権を取得した英国のライフスタイルブランド「キャス キッドソン(CATH KIDSTON)」のコスメを展開し、コスメ事業に本格参入した。このほど、「キャス キッドソン」のライフスタイルアイテムを展開していた日本法人が破産手続きを開始したが、伊藤忠は英国本社が化粧品のライセンス契約を結ぶヒースコート&アイボリー(HEATHCOTE & IVORY)との契約のため支障はないという。また同社は、2018~20年の中期経営計画で、ブランドビジネスにおけるEC事業の拡大と、新たな流通チャネルへの参入を目指すとしている。

 「ノイン」は化粧品市場のEC化の拡大を目標に、価格比較やレビューを軸としていた自社アプリを、18年9月からECプラットフォームに変更し、1年で累計流通額8億円を突破させた。そのほかにも相次ぐ資金調達や丸井が運営するネット通販「マルイウェブチャネル」への出店などで事業を拡大しており、現在はアプリのダウンロード数が200万を超え、取り扱い製品数は9000SKUにのぼる。

 「化粧品は店販が主流ということもあり、化粧品ECはファッションと比較すると10年遅れている。しかし一方でSNSに向いている商材であり、今後拡大する見込みは高い」と同社担当者。今後は伊藤忠のネットワークを活用して国内外の百貨店ブランドの拡充やブランドビジネスのノウハウを活用するほか、「ノイン」が持つマーケティングデータを使い融合することで“ブランドビジネスの次世代化”を目指す。

 なお、同日に丸紅ベンチャーズも「ノイン」への出資を発表した。丸紅ベンチャーズは丸紅の投資会社で19年6月に設立。アーリーステージのスタートアップを主な対象に国内外で投資を行っており、出資を通じてノインの事業拡大を支援する。

最新号紹介

WWD JAPAN

デジタルコマース特集2020 コロナで変わったもの/残すべきもの

「WWDジャパン」10月26日号は、デジタルコマース特集です。コロナ禍でデジタルシフトが加速し、多くの企業やブランドがさまざまなデジタル施策に注力していますが、帰るべきものと残すべきものの選別など、課題が多いのが現状です。今年はそんな各社の課題解決の糸口を探りました。巻頭では、デジタルストアをオープンしたことで話題の「シロ(SHIRO)」の福永敬弘=専務取締役やメディアECの先駆け的存在「北欧、暮…

詳細/購入はこちら