ビジネス

ポーラ・オルビスHD1~3月期 新型コロナの影響で最終損益12億円の赤字

 ポーラ・オルビスホールディングスの2020年1~3月期連結決算は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて主力の「ポーラ(POLA)」のほか「THREE」などが苦戦を強いられ、売上高が前年同期比17.4%減の433億円、営業利益が同70.4%減の20億円、経常損益が1億5400万円の赤字(前年同期は65億円の黒字)だった。さらに育成ブランドにかかる固定資産の減損損失の影響が加わり、純損益が12億円の赤字(同41億円の黒字)となった。経常損益の赤字は上場以来初めて、純損益の赤字は18年第4四半期以来。

 事業部別ではビューティケア事業の売上高が同17.8%減の420億円。「ポーラ」が免税売り上げの大幅減や外出自粛による百貨店の休業や営業時間短縮の影響を受けて売上高が同21.7%減の250億円だった。「オルビス(ORBIS)」は顧客ターゲット絞り込みによる顧客数の減少が響き、売上高が同8.2%減の113億円。好調を維持していた「THREE」は百貨店の来館者減少やタッチアップ自粛の影響で売上高が同18.4%減の21億円となった。

 なお同社は、新型コロナの影響を受け、「ポーラ」をはじめとする各ブランドの店頭売り上げが計画を大幅に下回り、第2四半期以降も継続すると予測して、20年12月期の連結業績予想を下方修正した。修正後の売上高は1900億円(前回予想は2170億円)、営業利益が190億円(同312億円)、経常利益が165億円(同307億円)、純利益が84億円(同200億円)を見込んでいる。

新型コロナウイルスの最新記事はこちらから

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

韓国ブランドの強さに迫る 空間と体験、行き渡る美意識

日本の若者の間で韓国ブランドの存在感が増しています。K- POP ブームが追い風ですが、それだけでは説明できない勢い。本特集では、アジアや世界で存在感を示すKブランドや現地の人気ショップの取材から、近年の韓国ブランドの強さの理由に迫ります。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。