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「ポーラをあまり好きじゃない」から奮起 ポーラ初の女性社長が描く成長路線

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 ポーラ・オルビスホールディングス(以下、ポーラ・オルビスHD)の傘下にあるポーラの社長に及川(婚姻姓は竹永)美紀・元執行役員事業本部担当が就任したのが1月1日のこと。同社初の女性社長で、これまで販売部門や商品企画部門、宣伝担当などで培ってきた現場推進力と計画実行力に期待がかかる。直近の2019年12月期売上高が前年比9.8%減の1355億円となったこともあり、早期の国内事業の基盤構築と新たな成長戦略の策定・実行を推し進める及川社長にインタビューした。(この記事はWWDビューティ2020年3月5日号からの抜粋に加筆しています)

WWD:ポーラに入社以来、さまざまな部署を経験してきた。

及川美紀ポーラ社長(以下、及川):1991年の入社直後は訪問販売スタッフであるビューティディレクター(BD)に美容教育や販売促進などを行う営業部に配属されました。その後、同僚との結婚を機に埼玉の販売会社への出向なども経験。2009年に商品企画部長として本社勤務となりましたが、当時、百貨店での戦略ブランドを「アペックス(APEX)」から「B.A」に切り替えて「B.A」のブランド化を図っているところでした。当時の目標はビューティ誌などでベストコスメ賞を獲得することでしたね。販促チームのサポートもあって同年に予想以上の賞を頂きました。「B.A」も10年にはクレンジング、ローション、ミルク、クリームを発売して製品も拡充しました。姉妹ブランドの「レッドB.A (RED B.A)」なども展開しました。

WWD:トータルビューティ(訪問販売)事業などでも多くの改革を進めた。

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