ビジネス

新型コロナに3人感染の小松マテーレが自主的に2週間の事業停止 感染拡大の防止が目的

 新型コロナウイルスに3人の感染者が出ている小松マテーレは3月2日、今日から2週間にわたり生産を中止すると発表した。中山賢一会長兼社長は「感染の拡大を防ぐため、最大限の経営判断を行った」と金沢市内で行った記者会見で語った。同社はファーストリテイリングや欧米のラグジュアリーブランドなどを取引先を持つ合繊の染色加工の大手で、日産1万2000平方メートルの生産能力を持つ。サプライチェーンへの影響は必至だが、「新型コロナウィルスの潜伏期間は12.5日と言われる。社員や住民、取引先への感染を防ぎ、完全に安全にするために決断した」と理解を呼びかけた。

 同社は2月24日に、2月10〜15日にパリへの素材見本市に出張した社員が発症、以降27日に2人目の発症が確認され、28日には3人目の検査で陽性が確認されていた。事態を重く見た同社は2月29日に各部門のトップで構成するリスク管理委員会で事業停止を決定。翌日の3月1日に社員や取引先に通知を行っているという。

 同社によると、石川県の保健所とともに濃厚接触者などの特定を行ない、これまで33人の濃厚接触者を確認、濃厚接触者は全員社員という。中山会長兼社長は「24日に最初の感染者が判明してから、報道機関からの問い合わせに対応する形で社名の公表に踏み切ってきた。あえて社名を公表したのは感染者の拡大と混乱を防ぐ目的があった。感染の判明した3人を除く11人の出張者に関しては帰国から二週間が経過しており、現時点で発症は確認できていない」という。

最新号紹介

WWD JAPAN

デジタル化で加速するサプライチェーン革命 繊維商社のDX戦略とは?

「WWDジャパン」3月1日号は、「デジタル化で加速するサプライチェーン革命」特集です。コロナ禍で加速したデジタル化が、服作りのプロセスにも変化を与えています。キーワードはDX(デジタルトランスフォーメーション)とサステナビリティ。アパレルのOEM(相手先ブランドの生産)、ODM(相手先ブランドの企画生産)を担う繊維商社は、DXを駆使して大量生産・大量廃棄の悪弊を断ち切るサステナブルなサプライチェー…

詳細/購入はこちら