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資生堂19年12月期 主力ブランドが貢献し売り上げ、営業利益、純利益過去最高

 資生堂の2019年12月期連結決算は、「SHISEIDO」「イプサ(IPSA)」など主力のグローバルブランドとトラベルリテールがけん引し、売上高が前年比3.4%増の1兆1315億円だった。利益面ではマーケティングや研究開発、人材投資などに投資を強めた一方で売り上げ増による差益などで営業利益が同5.1%増の1138億円、経常利益が同0.7%減の1087億円。純利益は19.8%増の735億円となった。売上高と営業利益、純利益は過去最高を更新した。

 事業別の売上高は、日本事業が同0.6%減の4515億円だった。「SHISEIDO」の美容液「アルティミューン パワライジング コンセントレートn」や、“薬用ケアハイブリッドファンデ”を展開する「HAKU」「dプログラム(D PROGRAM)」が成長した。その一方で、中国の電子商取引法施行による中国人バイヤー需要の減少や、消費増税前の駆け込み需要の反動の影響があり減収となった。

 中国事業は同13.3%増の2162億円。「SHISEIDO」「クレ・ド・ポー ボーテ(CLE DE PEAU BEAUTE)」「ナーズ(NARS)」などのプレステージブランドに加え、「エリクシール(ELIXIR)」「アネッサ(ANESSA)」も伸長。デジタルを活用したマーケティング展開や中国のネット通販大手との協業強化なども推進し、eコマース売り上げが同40%増と大きく売り上げを伸ばした。

 トラベルリテール事業は、同16.6%増の1022億円。世界各地の空港での広告宣伝などや積極的なマーケティング投資効果で、韓国や中国、タイなどアジアを中心に「SHISEIDO」 「クレ・ド・ポー ボーテ」「ナーズ」「アネッサ」が前年を大きく上回り、他事業の中で最も高い成長を遂げて初めて1000億円を達成した。

 そのほか、アジアパシフィック事業が同2.5%増の698億円、米州事業が同5.6%減の1243億円、欧州事業が同4.6%増の1184億円、プロフェッショナル事業が同3.8%増の146億円、その他が同1.3%減の342億円だった。

 20年12月期の業績は、連結売上高が同7.8%増の1兆2200億円、営業利益が同2.8%増の1170億円、経常利益が7.6%増の1170億円、純利益が同5.4%増の775億円を見込むが、新型コロナウイルスの影響を見極めしかるべきタイミングで業績見通しに反映させる予定だ。

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