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新型コロナウイルス対策に「ルイ・ヴィトン」親会社が2億円超の寄付 多くの企業が支援を表明

 中国・武漢市で発生した新型コロナウイルスの被害が拡大していることを受け、さまざまな企業による支援活動や寄付が相次いでいる。

 LVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトン(LVMH MOET HENNESSY LOUIS VUITTON)は、武漢市で不足している救急医療用品の購入のため、中国赤十字基金会(Chinese Red Cross Foundation)に1600万元(約2億4000万円)を寄付する。同社はまた、医療品をフランスや欧州で手配して現地に届ける支援も行う。

 ケリング(KERING)は、「グッチ(GUCCI)」や「サンローラン(SAINT LAURENT)」など同社が擁する13のラグジュアリーブランドを代表し、中国・湖北省の赤十字基金に750万元(約1億1250万円)を寄付した。フランソワ・アンリ・ピノー(Francois-Henri Pinault)会長兼最高経営責任者は、「新型コロナウイルスの被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げる。緊急支援策として、まずは寄付することを決定した」と語った。

 ビューティ業界では、ロレアル(L'OREAL)が500万元(約7500万円)を中国赤十字基金に寄付。エスティ ローダー カンパニーズ(ESTEE LAUDER COMPANIES)は200万元(約3000万円)を、資生堂は100万元(約1500万円)を寄付した。ジュエリーブランドでは「スワロフスキー(SWAROVSKI)」が300万元(約4500万円)を寄付した。

 多くの中国企業も支援策を打ち出している。中国最大手EC企業のアリババ(ALIBABA)は10億元(約150億円)の支援基金を設立した。中国の人気SNSウィーチャット(微信、WeChat)を擁する同インターネットサービス企業大手のテンセント(騰訊、TENCENT)は3億元(約45億円)を寄付。中国の大手スポーツメーカーであるアンタ(ANTA)、同アパレル大手のトレンディ・インターナショナル・グループ(TRENDY INTERNATIONAL GROUP)、同ファッションブランドの「ピースバード(PEACEBIRD)」はそれぞれ1000万元(約1億5000万円)を寄付した。また香港を拠点とし、北京や上海などの高級不動産を保有するスワイヤー・グループ(SWIRE GROUP)も1000万元(約1億5000万円)を、同じく香港を拠点に宝飾を中心とするコングロマリットを形成する周大福(CHOW TAI FOOK)グループは200万元(約3000万円)を寄付した。

 中国第2位のEC企業JDドットコム(JD.COM)は手術用マスクを100万枚、消毒液や抗ウィルス剤などの医療品を6万ユニット寄付した。中国を拠点とする大手カシミヤメーカーのオルドス(ERDOS)は、コートの生産工場でマスクや防護服を無料で生産しているほか、同社が費用を負担するので医療品の手配を支援してほしいと国際社会に呼び掛けている。ジェーン・ワン(Jane Wang)=オルドス・ホールディング・グループ(ERDOS HOLDING GROUP)バイス・プレジデント兼エグゼクティブ・ディレクターは、「新型コロナウイルスの感染が広がっており、もはや誰にとっても他人事ではない。緊急事態にある現地が必要としている医療品の提供など、ぜひ行動を起こしてほしい」と述べた。

 新型コロナウイルス対策の支援として、現時点で合計200億元(約3000億円)以上が寄付されたと試算されている。

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