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米ギャップ、「オールドネイビー」の分離計画を断念 業績悪化で「期待ほどの価値は創出できないと判断」

 米ギャップ(GAP)は、傘下ブランドの「オールドネイビー(OLD NAVY)」を分離して上場する計画を撤回すると発表した。

 同社の主力ブランドである「ギャップ」は業績不振が続いており、今後2年間で北米を中心におよそ230店を閉じることを2019年2月に発表していた。同時に、比較的好調な「オールドネイビー」を上場会社として独立させ、「ギャップ」とその他の傘下ブランドの「アスレタ(ATHLETA)」や「バナナ・リパブリック(BANANA REPUBLIC)」などを擁する新たな上場会社を設立するという大胆な事業再編計画を発表した。しかし分離を発表した直後から「オールドネイビー」の既存店ベースでの売上高がマイナスに転じ始め、19年2~4月期は前年同期比1%減、5~7月期は同5%減、8~10月期は同4%減となっている。

 ロバート・フィッシャー(Robert Fisher)=ギャップ会長兼暫定社長兼最高経営責任者(CEO)は、「『オールドネイビー』の分社化は、当社のアイコニックなブランドの価値をそれぞれ最大化することが目的だった。しかし同ブランドの業績が減速していることや、分社化にかかるコストやその複雑な手続きを考えると、期待していたほどの価値は創出できないと判断した」と語った。

 なお、19年11月7日にはアート・ペック(Art Peck)=ギャップ前社長兼CEOが退任しており、後任には同日付でフィッシャー会長(非常勤)が暫定的に就任している。「ギャップ」など複数ブランドを展開する新会社のトップには、ペック前社長兼CEOが就任するはずだった。今回の分社化計画の撤回に伴い、今後はマーク・ブレイトバード(Mark Breitbard)「バナナ・リパブリック」プレジデント兼CEOが「バナナ・リパブリック」「ギャップ」「アスレタ」「ジャニー アンド ジャック(JANIE AND JACK)」「インターミックス(INTERMIX)」「ヒル シティ(HILL CITY)」を率いていく。これに伴い、ニール・フィスク(Neil Fiske)「ギャップ」プレジデント兼CEOは退任して同社を離れる。ソニア・シンガル(Sonia Syngal)「オールドネイビー」プレジデント兼CEOは続投する。