欧米企業のトップは莫大な報酬を受け取っているケースが少なくない。これは業績に連動した株式報酬やインセンティブ報酬が組み込まれているためで、一般的な従業員の給与との乖離はすさまじいものがあるが、激務をこなす最高経営責任者(CEO)や経営幹部のやる気を引き出すために有効な手段であることは間違いないだろう。ここでは、各社が米国証券取引委員会に提出した文書に基づいて米「WWD」が選出した、2024年度の米アパレルおよび小売企業CEOらの高額報酬ランキングトップ10をまとめて紹介する。
【1位】
デヴィッド・サイモン(David Simon)
サイモン・プロパティ・グループ 会長兼CEO兼社長
6139万ドル(約90億円)
前年比増加率:294.5%
サイモン・プロパティー・グループ(SIMON PROPERTY GROUP)は、ショッピングモールやアウトレットなど商業施設の保有、開発、運営管理やリースなどを行う不動産事業者。商業施設や小売りを投資対象とする不動産投資信託(REIT)も手掛けている。ファッション・小売りの文脈では、米ブランド管理会社オーセンティック・ブランズ・グループ(AUTHENTIC BRANDS GROUP)らと提携し、米ブルックス ブラザーズ(BROOKS BROTHERS)や米ファストファッションチェーン「フォーエバー21(FOREVER 21)」などの買収に参画。日本では三菱地所との合弁会社、三菱地所・サイモンを設立し、「プレミアム・アウトレット」を運営している。
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