ファッション
特集 全国各地のセレクトショップ2026 第15回 / 全16回

魂がシンクロするアイウエアを見つけてくれる完全予約制の表参道の名店【東京・ソラックザーデ】

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今なお行列を作る東京・表参道のジュエリーショップ「ゴローズ(GORO'S)」の真下、同じビルの地下と1階に店舗を構えるのが、ビンテージアイウエア専門のショールームとして始まった「ソラックザーデ」だ。現在は完全予約制で、仰々しいしめ縄を飾った木製のドアで閉ざされた店舗の中を伺うことは難しい。そこで働くのは、個性的な服装の岡本龍允(たつや)代表と、弟の竜(りょう)アートディレクター兄弟と、同じく主張の激しいスタイルのスタッフたち。彼らは時に英語を流暢に操り、入りづらいからこそ独自の審美眼やこだわりを持って来店する老若男女を、網羅的かつ体系的なアイウエアの知識で出迎える。業界人にもファンの多い名店だ。(この記事は「WWDJAPAN」2026年2月23日号からの抜粋です)

SOLAKZADE(ソラックザーデ)

住所:東京都渋谷区神宮前4-29-4 Goro’s Bldg B1F 創業:2005年 店舗面積:非公開

岡本兄弟が2005年、大阪のマンションの一室で日本初のビンテージアイウエア専門店として創業。12年7月、原宿ゴローズビルの地下に拠点を移す。15年にはジュエリー&ウオッチの取り扱いを開始し、22年にはビンテージカー部門を開設。20年9月には阪急阪神百貨店の出資のもと、岡本兄弟プロデュースによる「ラストストア(THE LAST STORE®︎)」を阪急メンズ大阪1階にオープンした。「ソラックザーデ」は26年から「傾奇者達之系譜」を新コンセプトに掲げ、オリジナルのブランド展開を本格化する。ビンテージの聖地としての役割は「ラストストア」へと継承し、新章へと歩みを進める

(左)岡本龍允/ziek代表取締役(右)岡本竜/「ソラックザーデ」アートディレクター

(左)岡本龍允/ziek代表取締役
(右)岡本竜/「ソラックザーデ」アートディレクター

PROFILE:(おかもと・たつや)岡本兄弟の兄。「ソラックザーデ」の創業以来、世界中から希少なビンテージ・アンティークを集め、古代ギリシャ時代から1990年代までのジュエリー&アイウエアを軸とした独自の世界観を作ってきた。審美眼と経営的視点を併せ持ち、ブランドを通じて、業界内外の多様な分野と連携しながら、滅びゆく日本の強烈な文化を守ることを目指している
(おかもと・りょう)岡本兄弟の弟。創業時からブランドのクリエイティブ全般を担当。ビンテージアイウエアを軸に、文化・音楽・自動車など幅広い分野へ深い造詣を持ち、唯一無二の世界観を構築している。「ソラックザーデ」ブランドのスピリットであるアトリエを手がけ、手で叩き、磨いて、造られるアーティザナルな作品は、国内外の愛好家から支持を得ている

存在理由があるすべてのメガネから
スピリットが共鳴する1本を選ぶ店

龍允代表は、「店舗は、洞窟みたいな場所。個人的な“洞窟体験”があったから」と話す。その体験とは、19、20歳のとき。それまでの交友関係を捨て、一人暮らしのマンションにこもり、小さなテレビでは昔の映画を、本では三島由紀夫などの「1960年代の前衛的なもの」に浸っていた頃を指す。龍允代表は、「あのときは友人とつながることを選ばず、歴史的にヤバいものに触れながら、無意識の何かに働きかけているような時間だった。ここは、そんな世界観を物理的に表現した店舗」という。「『何者でもないが、何者かになりたい』と思っていたとき、しかも世界的にも歴史的にも通用する『何者かになりたい』と思っていたころ、強烈に惹かれたのが(現在扱う)アイウエアやジュエリーだった。歴史をたどれば、人間は昔から神に近づくため、美しい石のマジカルなパワーに惹かれている。1つのモノとしてスゴいエネルギーが凝縮されているものを考えたとき、ファッションの世界ではアイウエアがキラーアイテムだと思った。パーソナルで、人間の内面的な何かにリンクする」。これが、「ソラックザーデ」がビンテージアイウエアを専門とした理由だ。

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