「ヴァレンティノ(VALENTINO)」創業者ヴァレンティノ・ガラヴァーニ(Valentino Gara)
が1月19日、ローマの自宅で愛する家族に囲まれる中、この世を去った。享年93歳。葬儀は現地時間1月23日午前11時から、ローマの共和国広場にあるサンタ・マリア・デッリ・アンジェリ・エ・デイ・マルティーリ大聖堂で執り行われる。
ガラヴァーニは1932年5月11日、ミラノ近郊のヴォゲーラ生まれ。語学学校ベルリッツでフランス語を学び、ミラノのサンタ・マルタ・ファッション学院でデッサンを習得した後、17歳でパリに渡った。パリ・クチュール組合学校エコール・ド・ラ・シャンブル・サンディカル・ド・ラ・クチュール・パリジェンヌで学び、52年にジャン・デッセス(Jean Desses)のクチュールメゾンに入社。イラストレーターを経てアトリエに加わり、57年からは「ギ・ラロッシュ(Guy Laroche)」のデザイナーを務めた。
59年、当時26歳だったガラヴァーニはローマのコンドッティ通りに自身のサロンを構え、初のコレクションを発表。62年にはピッティ宮殿サラ・ビアンカでコレクションを披露し、国際的な注目を集めた。そして60年に出会い、公私に渡るパートナーのジャンカルロ・ジャンメッティ(Giancarlo Giammetti)と共にブランドを運営し、以後長年にわたり二人三脚で事業を成長させた。
60年代以降は、エリザベス・テイラー(Elizabeth Taylor)やダイアナ・ヴリーランド(Diana Vreeland)、ジャクリーン・ケネディ(Jackie Kennedy)ら著名人との交流を深めるとともに社交界の女性たちを顧客に抱え、ブランドは米国や欧州を中心に影響力を拡大。プレタポルテやアクセサリーも拡充し、グローバルブランドへと発展した。
2007年7月、創業45周年を記念したローマでのショーを最後に引退。同年9月、投資ファンドのペルミラ(Permira)の買収を機に、ガラヴァーニとジャンメッティはブランドを離れた。引退後は文化・慈善活動に注力。16年に設立した自身とジャンメッティの名を冠した財団を通じ、展覧会や文化事業を展開してきた。