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「ヴァレンティノ」、24年は3%減収 ビューティ事業は51%増収と好調

ヴァレンティノ(VALENTINO)の2024年12月期決算は、売上高が前期比3%減の13億1000万ユーロ(約2109億円)、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は同22%減の2億4600万ユーロ(約396億円)だった。なお、EBITDAの大幅な減少は非経常損失を計上したためだという。

地域別の売上高は、南北アメリカ、日本、中東は好調だったものの、欧州と日本を除くアジア太平洋地域は主に下半期に減速。部門別では、ロレアル(L'OREAL)とライセンス契約を締結しているビューティ&フレグランス事業が同51%増だった。

販売チャネル別では、売り上げ全体の70%を占める小売(ECを含む)は同5%増だった。なお、ECは小売の15%程度を占めている。同社は現在、「より統合されたパートナーシップを通じた販売」とするため卸の割合を調整しており、24年におよそ20%縮小した。

CEOはミケーレを高く評価

24年4月に着任したアレッサンドロ・ミケーレ(Alessandro Michele)新クリエイティブ・ディレクターが、わずか2カ月後の6月にルックブックで披露した25年リゾート・コレクションは、9〜10月に店頭に並んだ。

ヤコポ・ヴェントゥリーニ(Jacopo Venturini)最高経営責任者は、「アレッサンドロは、デビューコレクションですでに、その極めて優れた独自の審美眼と素晴らしいインスピレーションによって過去を再解釈し、天才ぶりを発揮するべく自由に創作していることを示した。厳しく困難な年においても、称賛に値するたゆまぬ努力とコミットメントによってメゾンを前進させてくれた、アレッサンドロとチームに感謝する」と語った。

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