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「セカンドストリート」が第3次古着ブームで好調 消費の二極化が進む【ビジネスリポート2025年上半期】

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ゲオホールディングス傘下の総合リユースショップ「セカンドストリート(2ND STREET)」は4月、国内外の店舗数が1000店舗を突破した。中古品や古着の需要が高まる中、同社の2025年上半期の好調要因や売れ筋ブランドについて、近藤孝英セカンドストリート商品1課リユースバイヤーユニット(カジュアル衣服)と南航太広報課に聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年8月25日号特別付録「ビジネスリポート2025年上半期」からの抜粋です)

WWD:2025年上半期の商況は?市況をどうとらえている?

近藤孝英セカンドストリート商品1課リユースバイヤーユニット(カジュアル衣服)(以下、近藤):3月の後半でも寒い日が続くなど天候不順によって、一部の販売に影響が出たものの、衣料品の売り上げは前年同期比17%増を実現。予算も達成した。4月25日〜5月6日の長袖アイテムを対象にしたゴールデンウイークセール期間中の売上高は同13.8%増、売り上げ数量は同13.1%増。同期間中の夏物のプロパー売り上げも同12%増と好調に推移した。リユース品の売買は一般に浸透してきていると感じており、第3次古着ブームといわれるように、今、市場は拡大傾向だ。特に10〜20代の男性が高額なビンテージデニムやTシャツを買うようになってきている。気に入ったものは高くても買う人と安くたくさん買いたい人の二極化が進んでいるように感じる。

WWD:好調な理由は?

近藤:国内外1000店舗を超える圧倒的な店舗網は1つの要因。家の近くや、アクセスしやすい場所に店舗を構えているのは大きな強みだ。また、取り扱いジャンルの幅広さも欠かせない。ノーブランドやファストファッションから、デザイナーズやハイブランドまで柔軟に買取を行っており、まとめて持ち込みやすい環境を整えている。初めて来店する人にとって、利用のハードルが低いと思う。

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