「WWDJAPAN」は年2回、半期の好調ブランドとヒットアイテムをまとめた特別付録「ビジネスリポート」を発行しています。2025年上半期版が出来上がりました。
円高基調で、訪日客による高額品の購買にブレーキがかかる百貨店で、売り上げを伸ばしたコスメとラグジュアリーブランドは何なのでしょうか。全国約25店の百貨店にアンケートを実施し、伸長率ランキングを作成しました。好調な売り場からは、やはり訪日客による購買の影響が色濃く出ています。
コスメで伸長率1位は「シロ(SHIRO)」。百貨店の中では比較的買いやすい価格帯であることに加え、“ジャパンブランド”として日本人だけでなく、訪日客からの支持もあり、前期5位から躍進しました。
ラグジュアリーブランドは「ミュウミュウ(MIU MIU)」の快走が続きます。トレンドセッターで、バッグだけでなく、ウエアもアクセサリーもシューズも売れている点が強み。続く「エルメス(HERMES)」「マックスマーラ(MAX MARA)」「ザ・ロウ(THE ROW)」と、シンプルでタイムレスなスタイルを提案するブランドがランクインしました。
また、ジュエリーでは伸長率ランキングの常連だった「ヴァン クリーフ&アーペル(VAN CLEEF & ARPELS)」が圏外に。替わってランクインしたブランドは?注目です。
ショッピングセンター(SC)については、玉川高島屋S・C、ルミネ新宿、ルミネエスト新宿、渋谷109、渋谷パルコの店長・館長に取材しました。どこも軒並み前年実績をクリア。館ごとの好調ブランドとその好調要因と共に、効果的だった施策も聞きました。各月の高伸長率ブランド一覧と共にお届けします。
国内最大級のファッションEC「ゾゾタウン(ZOZOTOWN)」の売れ筋と好調ブランドも必見です。Z世代ユーザーが多い同ECで検索数が伸びたアイテム一覧には、シーズンのトレンドが凝縮されています。コスメをそろえた「ゾゾコスメ(ZOZOCOSME)」の担当者取材からは、百貨店とは違ったトレンドアイテムが挙がっています。
好調ブランドは二次流通での取引も活発
二次流通では「ウィゴー(WEGO)」の古着と、リユースショップ「セカンドストリート(2nd STREET)」を取材しました。「ウィゴー」の売れ筋からはトレンドが、「セカンドストリート」の売れ筋からは人気ブランドが見えます。
フリマアプリ「メルカリ(mercari)」の取引数&検索数伸長率ランキングも収録。消費者の動きが分かりやすく表れています。ホビー・おもちゃで売れているものや、データで気になる部分を担当者に聞きました。
月毎のランキングには、「ビジネスリポート」は半年分の好調ブランドおよびヒットアイテムを網羅した「WWDJAPAN」ならではの貴重なデータブックです。
定期購読者向けの特別付録ですが、購読者以外の方からの「他店の売り上げ進捗を知りたい」「好調ブランドのヒット商品を知りたい」といった声を受け、単品での販売も行っています。是非手に取ってください。
DESIGN : NORIKO KINGETSU