PROFILE: 戸口直樹/HB近畿中部事業部 名古屋営業所 所長 兼 経営企画部明日ニハPJ 合同会社みるく舎 副社長

現場と経営層とをつなぐ需要な役割を果たすのが、中間管理職(課長クラス)だ。プレイヤーでありながら、マネジャーとしてチームメンバーを鼓舞し、成果を出す――ファッション&ビューティ企業で活躍する、そんな「令和のプレイングマネジャー」たちに、マネジメントの秘訣を聞いた。(この記事は「WWDJAPAN」2025年7月14日号からの抜粋です)
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「まるでサッカーチームの監督のような気持ちで現場に向き合っています」。ロート製薬の名古屋営業所を率いる戸口直樹さんは、40年以上続けてきたサッカー経験とマネジメントを重ね合わせる。
MY RULES
〇 1人1人を尊重する
〇 皆で高みを目指す
〇 言語化力を磨く
“監督目線”で引き出す力
対話がつくる現場の熱量
自分たちの持つリソースや競合の状況などを踏まえ「どう戦うか」を決める。その中で「『この学びが必要だよね』『このスキルが足りないなら練習しよう』と見極め、個々に合ったサポートを考えています」と言う。ただし、実際に“試合”に臨むのはメンバー自身だ。「自分がやった方が早いと思う瞬間もあるが、それをグッとこらえて、みんなで成果を出せたときが一番面白いですね」。
マネジャー歴は5年。24人の“チーム”を束ねる中で、戸口さんは「どうすればみんなが楽しみながら力を発揮できるか」を第一に考えている。その背景には、自らのキャリアを通じて得た気付きがある。「20代の頃は攻撃的で、目の前の成果だけを追っていた」が、海外赴任や子育てを経験する中で視野が大きく広がった。同時に、働き方やチーム運営への考え方も変わった。「自分と違う価値観や考え方の人がいることを肌で感じました。アメリカでは“全肯定”の文化もあって、相手を尊重する意識が強まったと思います」。
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