ファッション

ファミマ!!とアーバンリサーチが都心オフィスタワー向けの新業態

 アーバンリサーチ(URBAN RESEARCH)はファミリーマート(FAMILY MART)とフランチャイズ契約を締結し、2020年2月12日にコラボレーション店舗として「アーバン・ファミマ!!虎ノ門ヒルズビジネスタワー店」を開く。今後は都内のオフィスタワーでの多店舗化を目指す。

 コンセプトは、“次世代のコンビニエンスストア”。“サステナビリティ”をキーワードに両社が持つノウハウを融合させて、新たなライフスタイルを提案する。店舗面積は約580平方メートルで、ファミマ!!エリアは約316平方メートル、アーバンリサーチエリアは約280平方メートル。

 ファミマ!!では、“食の充実”、導入するサービスを拡張することによる“利便性の向上”、38席を用意したイートインスペースによる“憩いの場”、オフィスワーカーに向けた多様な“お土産”をコンセプトに売り場作りをする。イートインスペースでは、ヨガのワークショップや夜のマッチングイベントなども行う。

 アーバンリサーチエリアでは、“サステナブルなライフスタイルとファッション”を掲げる。スイス発「フライターグ(FREITAG)」や、同社が手掛ける廃棄衣料を用いたプロダクト「コンポスト(COMMPOST)」の全商品、かぐれのオーガニックコスメ、ECで売り上げ上位にランクインするような人気商品をそろえるほか、協業ブランド「アーバン・ファミマ!!」のインナーウエアやソックス、タオルやギフトなども並ぶ。加えて、アイランドカウンターを設置し、昼はスムージーや同社が手掛けるドアーズグロッサリー(DOORS GROCERY)のオリジナルカレー、夜はクラフトビールやファミチキなどファミマ!!食材のアレンジメニューを提供する。

ファッションビルにはない可能性

 内装は“サステナブルデザイン”がコンセプトで、仕上げや什器の約70%に環境に配慮した素材を用いた。例えば、余分な湿度を吸収する卵の殻を再利用した壁紙や塗料、火力発電所で発生した石炭灰や使用済みコーヒー豆などで、生活スタイル研究所が手掛けた。

 齊藤悟アーバンリサーチ事業支援本部販売促進部URBAN TUBE編集部シニアマネージャーは、「2年前から進めていたことがようやく形になる。やるからには本気で取り組みたいと考え、リスクが高いフランチャイズ契約にした。コンビニは毎日立ち寄る場所。そこでファッションビルにはない可能性を見たい。タワーで働く人のコミュニティづくりのためのプラットフォームの場にもなるだろう。また、店頭での受け取りや試着サービスを行うことで、オムニチャネルの可能性も見ることができる。都心での日常的な需要と、当社のサービスがどうマッチングするかのマーケティング目的もある」と語った。

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