ビジネス

繊維商社のヤギがヘルスケアベンチャー企業を買収 新領域へ事業拡大

 繊維商社のヤギは、ヘルスケアのベンチャー企業であるドリームボックス社の全株式を取得してグループ会社化した。 ヤギの中期経営計画「SPARKS 2020」の重点方針である、繊維領域にとどまらない“新領域への挑戦”に向けての取り組みで、取得額は非公表。

 福岡県に本社を構えるドリームボックス社は2018年の設立で、EMS(筋電気刺激)テクノロジーを取り入れた家庭用トレーニングウエア「アクティブ(ACTIVE)」などフィットネスブランドの販売をはじめ、パーソナル健康管理アプリの開発、フィットネスジムのフランチャイズ事業、デジタルマーケティング支援事業などを行っている。

 ヤギは、「少子高齢化、長寿化、生活習慣病の蔓延といった時代背景の中で、新規事業として“健康”に注目した。当社はこれまでBtoBの事業が主体だったが、ドリームボックス社が持つECプロデュース、ITソリューション、デジタルマーケティングなどのノウハウを取り入れ、ヘルスケア事業に限らず生活関連全体を視野に入れたBtoC事業に力を入れたい。ドリームボックス社がさまざまなヘルステック・アパレルを企画販売していく中で、繊維商社としてのテキスタイル開発やアパレル製造の知見を組み合わせて、高品質な次世代ヘルステック商材の開発を目指す」としており、20 年度からさまざまな健康・フィットネス領域の新しい付加価値提案を段階的に開始するという。

 ヤギの20年3月期の売上高は1200億円を目指している。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Timeless, Yet New 変わらない吉田、世界を変える【WWDBEAUTY付録:今こそ立ち上がれ、日本化粧品】

「WWDJAPAN」12月22日&29日合併号は、創業90周年を迎えた吉田カバン総力特集です。「ポーター(PORTER)」「ラゲッジレーベル(LUGGAGE LABEL)」「POTR」の3ブランドを擁し、日本を代表するカバンメーカー・吉田のモノ作りに迫ります。日本が誇る伝統技術を持つカバン職人たちと深い関係を築きながら、最先端の技術・素材を使い名だたるデザイナーズブランドとコラボレーションする相反…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。