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アパレルOEMでインドの零細綿花農家支援 繊維商社のヤギが開始

 繊維商社のヤギは、インドのオーガニックコットン農家支援を行う財団法人ピース バイ ピース コットンプロジェクト(PEACE BY PEACE COTTON PROJECT以下、PBP)との連携を本格的にスタートする。ヤギがインドからオーガニックコットンを輸入する際の収益の一部を基金に振り分けるほか、PBPと連携したアパレルOEM(相手先ブランド生産)ビジネスも開始する。生産や原料の輸入段階からサステイナビリティーを組み込むビジネスは珍しい。ヤギの樺島智史・課長は「多彩な取引先を持つ繊維商社だからこそ、こうした支援をより多くのブランドに広げられると感じた。取引先には”ワンピース50枚を発注すれば現地の子ども1人を高等教育に受けさせられる”と、わかりやすく支援の内容を伝えていきたい」という。

 PBPは通販大手のフェリシモが通販カタログ「ハコ(haco.)」事業の中で2008年にスタート。インド産のオーガニックコットンを使用したアイテムに基金をつけて販売し、現地で生産者支援を行うNPO(非営利団体)のチェトナ・オーガニックを通じて、農家の有機農法への転換支援や子どもたちの就学・奨学を支援。18年度までで1万4000世帯の農家の有機農法への転換支援を行い、2008人のこどもたちを復学させている。日本での消費行動と海外の生産者支援を有機的に結びつけたこの仕組みは、日本のJICA(国際協力機構)など国際協力の関係者から高い評価を受けている。

 その一方でPBPの活動がフェリシモ単体にとどまりがちだったため、18年には財団法人の認可を取り、繊維商社などへの参加を呼びかけていた。PBPを立ち上げた葛西龍也フェリシモ執行役員は「PBPの活動自体には賛同を得られても、結局は『ハコ』の枠内に活動が限られてしまっていた。ヤギの協力を得られたことで、より広範囲に参加を呼びかけられるようになる」。

 ヤギは、東京・千駄ヶ谷の自社ショールーム「ブツ(BUTSU/)」(東京都渋谷区千駄ヶ谷2-8-8 KKYビル2階)で24日まで、PBPのオーガニックコットンを使った製品展示会を開催中だ。

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