繊維、ファッションのOEM・ODM展示会を運営するAFFは11月19〜21日、東京ビッグサイトで第46回となる 「ASIA FASHION FAIR (AFF) 東京2025秋」を開催する。中国や東南アジアの有力企業から約460社(約570ブース)が出展。ファッション業界の最新トレンドを踏まえた、多岐にわたる製品を展示し、小ロット、低価格、短納期にも対応する。会期中に経営者や専門家を招いたセミナーも開催予定だ。
今回の見どころは、オーガニックコットン、リサイクルポリエステル、撥水・透湿素材、抗菌・防臭加工など高機能で実用性の高い素材を用いた豊富な製品の展示と、日本市場において豊富な経験や、実績のある優良企業を集めた「AFFセレクション」だ。「AFFセレクション」では、幅広い分野の高品質・高性能・高付加価値のある製品を展示する。
また、大阪モード学園と提携して実施した学生向けTシャツデザインコンテストの最優秀賞の発表と表彰も実施。 10月に大阪で開催された「AFF 大阪2025秋」会場での来場者の投票結果が明らかになる。さらに、プログラミングを用いて、アートを制作するクリエイター会社aprgの新作「knotLight」も特別展示する。
AFFの黄雨晨(コウ・ウシン)社長は「20年以上にわたり日本とアジアの生産現場を結び、ビジネスに直結する場として出展者・来場者の皆さまに支えられながら発展してきた。幅広い領域をカバーしているが、とりわけ、小ロット対応や短納期、価格の最適化、環境配慮素材といった日本市場のニーズに応え、OEM・ODMそれぞれの多数の実績を持つ出展各社から具体的な提案が充実している」と語る。
出展企業は、日本企業との豊富な取引実績を品質保証の拠り所として強調する声が多く、中には日本企業のみと取引している企業もある。また、一口に「アパレル」といっても、衣料にとどまらず、帽子やサウナハット、バッグ、タオル、UVカットのアームカバー、寝装品、ペット服、什器や副資材まで幅広い。用途もイベント・キャラクターグッズから日用・機能素材まで多岐にわたる。
技術面でも高精度な両面印刷や筒状への全面印刷、刺しゅう・織ネーム、抗菌・冷感などの機能素材などバリエーションに富み、デザイン持ち込みや提案対応の柔軟さを強みとする企業が出展。商社経由の取引が中心でありながら、コストやスピード、品質管理の体制を武器に直接取引の拡大を志向し、小ロット・短納期にも応えられることを強みとして打ち出す企業もある。
会期中には、著名企業の経営者や、大学教授、業界団体の専門家を招いた、業界動向・市場トレンドを扱うセミナーを、3日間で4回開催。注目テーマを深掘りすることで、参加者に専門的な知見と新たな気づきも提供する。
■「ASIA FASHION FAIR 東京2025秋」
会期: 2025年11月19~21日
時間:10:00〜17:00(最終日16:00まで)
会場: 東京ビッグサイト 東7-8ホール(東京都江東区有明3-11-1)
入場料:無料(事前登録制)