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「マメ」「オーラリー 」に次ぐパリコレ支援ブランドはイッセイ出身の「ターク」

 東京都と繊維ファッション産学協議会が主催するファッションコンペ「ファッション プライズ オブ トウキョウ(以下、FPT)」の第3回受賞者に森川拓野デザイナーの「ターク(TAAKK)」が選出された。同ブランドは2020年1月と6月のパリ・メンズ・ファッション・ウイーク期間中に単独でコレクションを発表するための資金援助に加え、「楽天 ファッション ウィーク東京(RFWT)」参加登録費が免除となり、20年3月開催の「RFWT」でイベントを開催する予定だ。

 「FPT」は、“東京を代表するインターナショナルブランド”になる可能性を持つブランドのサポートを目的に17年に設立された。国内外で知名度のあるファッションブランドを1年に1組選出され、初回は「マメ(MAME KUROGOUCHI)」、2回目は「オーラリー(AURALEE)」がパリに挑戦するための支援を得た。

 渋谷ヒカリエで行われた発表会には、審査員の根岸由香里ロンハーマン(RON HERMAN)ウィメンズクリエイティブ・ディレクター、長尾悦美・高島屋 MD本部レディスファッションディビジョンバイヤー、小木基史ファッション・キュレーターの3人が登壇。小木キュレーターは「1回目と2回目はウィメンズで世界に出られるデザイナーだったが、今回はメンズで戦えるデザイナーを選びたかった。海外のメンズ・コレクションはストリート色が強くなっているので、日本のモノ作りや高いプレゼンテーション能力で世界と戦えるデザイナーだと思って選んだ」と語った。長尾バイヤーは「資料で見た時よりも、ショールームに入った時に引きつけられるものがあった。モノを手に取る前からアイテムに引きつけられた」と話した。根岸クリエイティブ・ディレクターは「今までさまざまなショーを勝ち取ってきた実力派。次のショーが楽しみ」と期待する。

 森川デザイナーは「光栄な賞をいただいて本当にうれしい。目の前に大きい発表があるので、一つ一つしっかりと仕事をして、世界で活躍するブランドになっていきたい。チームや支えてくれている人たちの期待に応えたい」と喜びを語った。

 森川デザイナーは1982年、秋田県生まれ。文化服装学院卒業後にイッセイミヤケに入社し、ウィメンズやメンズの企画デザインなどで7年間経験を積んだ後、2012年に独立して「ターク」を立ち上げた。力のあるオリジナルのテキスタイルと型にはまらない表現力を武器に、13年に「Tokyo新人デザイナーファッション大賞」、16年に「東京ファッションアワード」を受賞し、知名度を徐々に広げてきた。コンペ受賞を機にイギリスのセルフリッジやミラノのコルソコモへの卸も決まり、海外のクリエイターとのつながりも増えた。それでも「自分の中ではスタート地点に立ったとはまだいえなかった」と森川デザイナー。「FPT」にエントリーしたのは「世界の市場で本格的に戦っていくきっかけがほしかったから」と語っていた。