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「中国は泣き虫」 「ユナイテッド ヌード」デザイナーが中国の主権問題にコメントか

 「ヴェルサーチェ(VERSACE)」がTシャツに香港や台湾を独立した国のように表記したことが中国の主権を侵害しているとして炎上し、謝罪した騒動に関連して、シューズブランド「ユナイテッド ヌード(UNITED NUDE)」のレム・D・コールハース(Rem D. Koolhaas)=クリエイティブ・ディレクター兼共同創業者が「中国は泣き虫」とコメントしたことが問題となっている。なお、彼は中国中央電視台(CCTV)の本社ビルをはじめとする中国国内の著名な建物を手掛けた建築家のレム・コールハースの甥だ。

 コールハース=クリエイティブ・ディレクターは、「ヴェルサーチェ」の謝罪投稿にコメントしていた一般ユーザーの「中国は弱い」というコメントに「そして泣き虫だね」と返信。これがコールハース=クリエイティブ・ディレクターのフォロワーの目に留まり、ウィーチャット(微信、WeChat)で怒りをあらわにするコメントが投稿されている。これに対してコールハース=クリエイティブ・ディレクターは、自身のアカウントが「乗っ取られた」と主張し、「何かおかしな書き込みを見かけた場合には教えてほしい」と呼び掛けている。

 2003年創業の「ユナイテッド ヌード」は世界で約50店舗を展開していて、そのうち台湾を含む9店舗は中国国内にあるが、国別のリストには台湾が独立して掲載されていた。騒動を受けて現在は台湾の記載自体が削除されている。

 専門家は、国際標準化機構(ISO)が定める国・地域のコードの構造がこうした問題を引き起こす原因の一つだという。ISO 3166と呼ばれる国ごとの一覧では、中国とは別に香港や台湾、マカオにもコードが付与されている。ブランドがこの一覧を使用した場合、詳細な確認や検討は行われず、こうした問題が起きるのだろうと指摘する。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中