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眼鏡業界の一強エシロールルックスオティカがさらに勢力拡大 オランダの眼鏡店7200店を傘下に

 世界最大の眼鏡企業エシロールルックスオティカ(ESSILOR LUXOTTICA)は、オランダの大手眼鏡店チェーンのグランド ビジョン(GRAND VISION)の株式76.72%をオーナーである投資ファンドHALから取得した。買収額は70億ユーロ(約8400億円)とみられる。エシロールルックスオティカはこの買収により世界7200店舗と3万7000人以上の従業員を自社に迎え、毎年37億ユーロ(約4400億円)の収益を得ることになる。ヨーロッパ市場をターゲットとした眼鏡店チェーンのプラットフォーム拡大が目標だ。売上高2兆円を誇る眼鏡業界の巨大企業は、圧倒的存在感をさらに高める。

 エシロールルックスオティカのレオナルド・デル・ヴェッキオ(Leonardo Del Vecchio)エグゼクティブ・チェアマンは「グランド ビジョンと共に、世界中で眼鏡小売りのネットワークを拡大できる。商品、ブランド、サービスなど店舗環境の質が高まり、消費者や卸先に対してあらゆる面で利益をもたらすだろう」とコメントした。同社はサングラスハット(北米を中心に3000店舗以上)、レンズクラフター(北米を中心に1000店舗以上、中国に約150店舗)、GMO(南米を中心に400店舗以上)、OPSM(オーストラリアを中心に300店舗以上)、オプティカス キャロル(ブラジルにFCを1000店舗以上)など、世界150カ国で約1万店舗を展開している。

 同社の2019年1~6月期の売上高は前年同期比7.3%増の88億ユーロ(約1兆円)、純利益は同6.8%増の11億ユーロ(約1300億円)、営業利益は同4.3%増の15億ユーロ(約1800億円)だった。特に第2四半期はラテンアメリカ市場が好調で、ブラジルは2倍の成長を見せ、メキシコは20%成長した。またアジア、オセアニア、アフリカの売り上げも堅調で、日本、東南アジア、韓国、中東、中国などが好調で5.8%伸びた。

 エシロールルックスオティカのステファノ・グラッシ(Stefano Grassi)=最高財務責任者は「アジア市場を継続的に拡大している。『レイバン(RAY-BAN)』においては、19年半期で25店舗出店したが、その多くが中国だった。アジア、オセアニア、アフリカ市場は現在12四半期連続で成長を続けている」と話した。一方、北米市場の成長は鈍化しているが、サングラスハットのキャンペーンにジジ・ハディッド(Gigi Hadid)を起用し、巻き返しを図っている。