ビジネス

ストスナサイト「ドロップトーキョー」運営会社のウィークデーを日本テレビが完全子会社化

 ストリートスナップサイト「ドロップトーキョー(Droptokyo)」などを手掛けるウィークデー(横田大介社長)は7月29日、日本テレビ放送網(以下、日本テレビ)に全株式を譲渡し、同社の子会社になると発表した。譲渡額は非公表で、ウィークデー社長は引き続き横田氏が務める。「ファッション、ビューティ領域でデジタルに強みのあるウィークデーと、マスメディアである日本テレビとのリソースを合わせることで、ファッション、ビューティ企業にこれまで以上に幅広いサービスを提供し、世界を代表するファッションメディアグループを作っていく」と横田社長。

 日本テレビは、放送事業と並んでインターネット領域をビジネスの柱とすることをこの間目指している。一方で、ウィークデーは、「(クライアントから)メディアに求められるものが多様化している中で、媒体の広告枠を売るだけでなく、イベント制作やキャスティングなどを請け負うことも増えている。(日本テレビグループの経営資源を活用することで)マスメディアからデジタルまで、従来以上に幅広いプロモーションの形をファッション、ビューティ企業に対して提案できる」。そうした2社の狙いが一致し、子会社化に至った。

 ウィークデーは持ち株会社で、その傘下に「ドロップトーキョー」を運営するバンクオブストリート、ラグジュアリーブランドの撮りおろしやデザイナーインタビューを掲載する「ザファッションポスト(the fashion post)」の運営会社ザポスト、あわつまいなどのモデルや女優14人が所属する芸能事務所ホリデーの3社を持つ。従業員(社員のみ)は全体で22人。

 主力事業である「ドロップトーキョー」の月間ページビュー数などは公表はしていないが、インスタグラムのフォロワー数は7月29日時点で約32万人。「日本テレビの子会社となったことで、今後は『ドロップトーキョー』のグローバル展開の強化や、メディアの数を増やすことなどを考えている」という。「ドロップトーキョー」のストリートスナップは、「現状は、日本の撮影スタッフが毎週のように海外の都市に出張して撮影するような体制を取っているが、いずれは現地でスタッフを雇っていきたい」。

 横田社長は1985年生まれ。早稲田大学商学部2年在学時の2007年に「ドロップトーキョー」を立ち上げた。08年にウィークデーとして法人化し、18年にバンクオブストリート、ザポスト、ホリデーに分社化した。

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