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スニーカー時代に革靴で勝負 スペイン発「ピコリノス」が2020年春夏展示会を開催

 スペインの革製シューズブランド「ピコリノス(PIKOLINOS)」は7月23日、2020年春夏コレクションの展示会を東京で開催し、来日したホセ・ベルナ(Jose Berna)=アジア・ロシアセールスエリアマネージャーが商品の魅力を語った。同シーズンのテーマは“サンフロー(Sunflow)”。一日のうちにさまざまな表情を見せる太陽からインスピレーションを得て、彩り豊かなコンフォートシューズを展開する。

 「ピコリノス」は1984年創業のシューズブランドで、現在は世界70カ国以上、日本では百貨店、靴専門店を含め90店舗ほどで取り扱っている。ブランドの中心となるコンセプト“デザインコンフォート”について、ホセ=マネージャーは「『ピコリノス』はいつも“履きやすさ”を一番に考えてデザインしている。履いてみて“コンフォート”だ、と感じない靴は『ピコリノス』の靴ではない。自社工場で生産した柔らかな革を用い、履き心地にこだわっており、その上で近年はモダントレンドを入れ込んだデザインに挑戦している」と語る。

 同ブランドはスペインに面積5000平方メートルの自社工場を構え、プロセス管理を徹底し無駄を省く、トヨタ方式とも呼ばれるリーン生産方式を採用して年間40万足以上を生産する。効率化を図りながらも、独自に調合したなめしの溶剤を用い、革を柔らかい質感に仕上げる。

 さらに工場で革のカッティングからパッキングまでの工程を全て行い、使用している革は出所からトラッキングできる。工場で使用した水はタンク保管の上、下水ではなく法律上指定された場所で廃棄をするという。

 動物愛護や環境保護の観点から革の使用を取りやめる企業もあるが、ブランドのアイデンティティーでもある牛革の使用については「世界には数多くのシューズメーカーがあるが、革の調達から製造まで管理して生産している企業は数えるほどしかない。サークルでコントロールできるのはわれわれの強みでもある。そして、革は呼吸している。足は発汗するので、“コンフォート”な靴作りにおいて革はとても重要な素材だ。丁寧に扱えば何年でも履き続けることができる」と語った。

 グローバル展開の全体の成長率は前年同期比8%増という中で今後の方針ついて「日本では都市を中心に店舗を構えていきたい。いいものを作っているという自負があるので、もっと日本の人に“コンフォート”シューズを広めていく」と日本展開への意欲を見せた。