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アングローバルが「アンドワンダー」を子会社化

 TSIホールディングス傘下のアングローバルは、アウトドアブランド「アンドワンダー(AND WANDER)」をグループ化した。運営するアンドワンダー(東京)の全株式を取得した。取得金額は非公表。アングローバルは「マーガレット・ハウエル(MARGARET HOWELL)」など既存事業とは重ならない分野を得ることで、重要戦略として掲げるライフスタイル提案の幅を広げる。

 アンドワンダーはイッセイミヤケのデザインチームで同僚だった池内啓太氏と森美穂子氏が2011年に設立。共通の趣味である登山などのアウトドアスポーツに特化しながらも、2人がファッション業界の中枢で培ったデザイン性によって幅広い層の支持を集めてきた。現在セレクトショップやアウトドア専門店など国内約100店舗、海外約40店舗に卸売りするほか、17年には東京・元代々木に直営店「M.T.」を運営している。

 設立から順調に成長を遂げ、黒字経営を続けてきた。だが、事業規模の拡大に伴い、営業や採用、財務などの業務量が増え、2人が最も得意にするモノ作りに専念する時間が確保できなくなっていた。アングローバルのサポートを得ることで、「アンドワンダー」は独自のモノ作りを一層強化し、クリエイションの充実を図る。

 今回のグループ化を主導したアングローバルの中田浩史・取締役はイッセイミヤケの出身で、商品企画部門で池内氏、森氏と机を並べて、2人が独立してからも見守ってきた。「グループ化したからといって性急な出店拡大などは全く考えていない。2人がやりたくてもできなかった部分をサポートできれば、自然に支持が広がっていくだろう」と話す。今後も引き続き、社長は引き続き池内氏が務める。

 池内氏は「アングローバルと組むことで、僕たちが単独でやるよりも出来ることが広がることに魅力を感じた」と言う。森氏も「モノ作りの面でもロットが必要となる合繊素材などはアングローバルやTSIグループの調達力を生かせば、さらに面白いものができそう」と期待を膨らます。消費者との直接的なコミュニケーションを取れるイベントや売り場作りも強化していく。