ファッション

ファーフェッチがスニーカーのリセールストア「スタジアム・グッズ」を約280億円で買収

 ラグジュアリーECの英ファーフェッチ(FARFETCH)が、スニーカーのリセールストアであるスタジアム・グッズ(STADIUM GOODS)を、共同創業者のジェッド・スティラー(Jed Stiller)とジョン・マクフィーターズ(John McPheters)および少数株主のLVMHラグジュアリー・ベンチャーズ(LVMH LUXURY VENTURES)から完全買収して傘下に収めた。スタジアム・グッズの企業価値は2億5000万ドル(約280億円)と見られている。ファーフェッチが18年9月に上場して以来、これが初の買収となった。

 スタジアム・グッズは、「アディダス(ADIDAS)」「ナイキ(NIKE)」「シュプリーム(SUPREME)」「パレス スケートボード(PALACE SKATEBOARDS)」を含むブランドの新製品、デッドストック、限定品、リセール品などを扱っており、商品の品質確認と迅速な配送のために在庫を保有しているのが特徴。自社アプリに加えて、ファーフェッチ、アマゾン(AMAZON)、eベイ(eBay)、アリババ(ALIBABA)などの大手ECサイトで販売している他、ニューヨークに2つの実店舗を構えている。今回の傘下入りにより、同社はファーフェッチのテクノロジー、物流、供給、ブランド、そしてマーケティング力を利用できるようになるが、経営は今後もスティラーとマクフィーターズ共同創業者が行う。

 ジョゼ・ネヴェス(Jose Neves)=ファーフェッチ創業者兼最高経営責任者は、「スタジアム・グッズはストリートウエアのグローバルブランドとして大きな可能性を持っている。ジョンとジェッドは、とても強いブランドと共に素晴らしいコミュニティーを作り上げることに成功した。当社の資金力によりスタジアム・グッズというプラットフォームを支えることで、当社は需要の高い商品やスタジアム・グッズのブランド力を獲得できる」と語った。

 マクフィーターズ共同創業者は、「事業をさらにグローバルに展開したいと考えていた。ファーフェッチによる買収に合意したのは、彼らがラグジュアリー分野で非常に大きな存在で、多くのエキサイティングな市場に参入してきているから。ファーフェッチの国際的な物流パワー、テクノロジー、大きなビジネススケールや顧客層にアクセスできることを楽しみにしているし、大きなシナジーが生まれると確信している」と述べた。

 メラニア・グリッポ(Melania Grippo)=エグザンBNPパリバ(EXANE BNP PARIBAS)ラグジュアリー製品アナリストはこの買収に関して、「ファーフェッチはすでにストリートウエアを扱っているので、これはそれを強化する動き。スタジアム・グッズはレベルの高いサービスを提供しており、テイクレート(取扱高に対する売り上げの割合)が高いのもポイント。また、スニーカーやストリートウエアはラグジュアリー市場の中でも急成長を続けている分野だ」とコメントした。

 スタジアム・グッズは、17~18年に売り上げが125%増と急激に成長している。ファーフェッチは1000以上のブランドを取り扱っており、世界190カ国に配送している。

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