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アパレルのスマート生産&物流の実現なるか JD.comと山東如意が提携 

 中国第2位の大手通販サイト「JDドットコム(JD.com)」を運営する京東集団とレナウンの親会社である山東如意科技集団(SHANDONG RUYI GROUP以下、山東如意)はこのほど、戦略的パートナーシップを締結した。山東如意はレナウンを始めスイス「バリー(BALLY)」、ストレッチ繊維「ライクラ(LYCRA)」など、積極的なM&Aを進めてきたが、“コクピットファクトリー”とも称される先進的な繊維とウエアの一貫生産型のスマートファクトリーでも知られている。一方のJDドットコムは川上企業との提携を積極的に進めており、2月には世界最大の繊維商社であるフォン・グループ(FUNG GROUP)と相互のビッグデータ分析のためのAI(人工知能)開発で提携していた。両社は提携により、膨大な購買データをAIで分析、糸からアパレル製品の生産、販売、物流まで、一気通貫型の新時代のファッションビジネスの構築に乗り出す。山東如意の邱亜夫・董事長は「戦略的提携によって山東如意はJDドットコムとともにブランドを運営し、ボーダレスリテール、ビッグデータ、スマートファクトリーなどの分野で全面的かつ相互に協力することで、アパレル産業のアップグレードを実現したい」とコメントした。

 両社はまず、物流分野で提携。オフラインおよびオンラインの両社のプラットフォームと物流を一体化させた物流システムを構築。倉庫の配置や運送・配達経路を含めた物流ルートの短縮化や輸送体制の合理化を図る。JDドットコムによると近隣のユーザーには注文から最短1時間で配送できるようになるという。

 また、合同でファッション企業に特化したファンド「如意−京東流行産業イノベーション発展基金」を設立。大手から新興まで幅広いブランドを対象に資金を提供し、成長を支援するという。