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サルヴァトーレ フェラガモ、会長が暫定CEO兼務 ブランド売却は「ありえない」

 サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)は、退任したエラルド・ポレット(Eraldo Poletto)最高経営責任者(CEO)の後任として、フェルッチオ・フェラガモ(Ferruccio Ferragamo)会長が暫定的にCEOに就いたと発表した。

 フェラガモ会長兼暫定CEOは、噂されている創業家によるブランド売却について問われ、「われわれは会社を愛しており、売却の意思は毛頭ない」と答えた。経営陣には創業家メンバーが数人含まれるが、「創業家から新CEOを任命することはない。外から招いた方が会社にとって健全だ」と話す。社内の人物になるか、社外から適任者を招くかは未定だが、なるべく早く新CEOを指名するという。経営改革の手腕よりも、会社への愛が重要だという。

 なお、同社の17年12月期は、売上高が前期比3.1%減の13億9347万ユーロ(約1811億円)、純利益は、米国の税制改正の影響を受けたこともあり、同42.4%減の1億1428万ユーロ(約148億円)の減収減益だった。

 17年度は、サプライチェーンの改革・強化の一環としてフィレンツェで新物流センターの建設を開始し、18年内に完成予定だ。この建設費用をメーンに、17年度は8800万ユーロ(約114億円)を設備投資として計上し、16年度の設備投資額からは1400万ユーロ(約18億円)増えた。

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