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イギリスの大富豪が「ベルスタッフ」を取得

 イギリスで石油化学業を営む大富豪ジム・ラットクリフ(Jim Ratcliffe)が、JABホールディング(JAB HOLDING)から「ベルスタッフ(BELSTAFF)」を取得する。取得額は不明。ラットクリフは化学メーカーのイネオス(INEOS)を手掛け、「ベルスタッフ」は年商400億ドル(約4兆5200億円)という世界のトップ200に食い込む巨大企業の傘下に入る。マンチェスター生まれのラットクリフは、「ザ・サンデー・タイムス(The Sunday Times)」紙によると全英第18位の富豪で総資産は57億5000万ポンド(約8625億円)。車を愛し、バイクにまたがるスポーツマンで、「ベルスタッフ」のファンでもあるという。

 ベルスタッフの最高経営責任者(CEO)のギャビン・ヘイグ(Gavin Haig)は、投資会社から個人事業家まで売却先候補とのミーティングを重ね、「ブランドにとって素晴らしい後見人になる」としてイネオス選んだ。「ブランドの歴史を含め造詣が深く、発展のためのビジョンと原資を有している」と続ける。彼はイネオス傘下になってもCEOの座に留まる予定だ。

 ギャビンCEOは「ベルスタッフ」の黒字化は「目前」としている。手に入る中で最新の2015年度決算は、売上高が前年比3.4%減の790万ポンド(約11億8500万円)、損失は前年の760万ポンド(約11億4000万円)から480万ポンド(約7億2000万円)まで圧縮した。以降も旗艦店オープンや、「年率25%のペースで伸びている」というECが数字を積み上げているようだ。

 JABホールディングは、傘下の「ジミー チュウ(JIMMY CHOO)」をマイケル・コース(MICHAEL KORS)に12億ドル(約1350億円)で売却したばかり。これで傘下のラグジュアリー・ブランドは「バリー(BALLY)」のみとなった。年内の売却先決定を目標に、現在候補を5〜10社に絞り込んだようだ。