ゲオホールディングス傘下の総合リユースショップ「セカンドストリート(2nd STREET)」は、全国に850以上の店舗を構える。リセール業界大手で2024年下半期に好調だったアイテムは?竹下優也セカンドストリート商品1課リユースバイヤーと中川稜広報課広報プランナーに聞いた。なお、同社では初期売価3900円以上(一部を除く)を対象に売れ筋データを収集している。(この記事は「WWDJAPAN」2025年2月24日号特別付録「ビジネスリポート2024年下半期」からの抜粋です)
WWD:2024年下半期の商況は?
竹下:物価高や円安為替の影響が追い風となり、売上高は前年を超え、予算も達成した。買い取りも好調だ。あらゆるものの価格が上がっている今、定番アイテムは中古市場で買うのが得と思ってもらえている印象だ。古着ブームも続いており、オーセンティックなアメカジ、アウトドアブランドの王道商品がよく動いた。ただ気温の影響は大きく、秋冬物が売れ始めるのが遅れた。10月まで軽羽織りのアイテムが売れ続けて、ニットやコートなどのアウターが苦戦。11月以降で復調し、1月のクリアランスも売り上げを取れた。
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WWD:好調だったブランドは?
竹下:長い歴史を持つアメリカブランドは相変わらず人気。「ザ・ノース・フェイス(THE NORT FACE)」「パタゴニア(PATAGONIA)」といったアウトドアブランドは、シーズン限定のカラーやモデルが求められている。ビンテージトレンドの追い風を受けて伸び続けているのが「リーバイス(LEVI'S)」と「カーハート(CARHARTT)」。「リーバイス」は550シリーズやブラック系デニムの相場が上がり、「カーハート」は定番のダック生地パンツがアメカジ人気で価格高騰。廃盤品や通常と生産国が違う特別モデルなど、鉄板商品の歴史の深掘りや、今の人気商品の“元ネタ”を探す動きが目立った。全般的に古着好きが増えている印象だ。
WWD:「ザ・ノース・フェイス」は年間販売数量で24年も首位だった。取引数の多いブランドとしては「マイケル・コース」も挙がっているが?
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