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ファストリ、今期に売上高2兆円突破へ

 ファーストリテイリングの2017年8月期連結(国際会計基準)は売上高にあたる売上収益が前期比4.2%増の1兆8619億円、営業利益が同38.6%増の1764億円、親会社の所有者に帰属する純利益が同約2.5倍の1192億円と、いずれも過去最高を更新した。海外ユニクロ事業が、中国と東南アジアを中心に大幅に伸びた。

 今期の18年8月期は、売上収益が前期比10.1%増の2兆500億円、営業利益は同13.4%増の2000億円、親会社の所有者に帰属する純利益は0.6%増の1200億円を計画し、2兆円の突破に挑む。今期は初めて海外のユニクロ事業の売上高が、国内ユニクロ事業を上回る見通しで、柳井正ファーストリテイリング会長兼社長は、「(中期的な目標として掲げる)売上高3兆円は確実に行く。5兆円もかなりの確率で達成できる」「ヨーロッパではわれわれは普段着の分野ではナンバーワン。量的な拡大にいくステージになっており、中国や東南アジアと同様に初年度から利益を上げられる体制になっている」と語り、引き続き海外事業の拡大にアクセルを踏み続ける。

 17年8月期は、国内ユニクロ事業の売上高が同1.4%増の8107億円、営業利益は6.4%減の959億円だった。既存店売上高がワイヤレスブラや感動パンツなどのヒットアイテムにより通期では1.1%増になる一方、人件費の上昇(前期比0.3ポイント悪化)や物流費の増加(0.5ポイント悪化)が響いた。

 一方好調だった海外ユニクロ事業は売上高は同8.1%増の7081億円、営業利益はほぼ2倍の731億円になった。中国と香港を含むグレーターチャイナが、売上高が同4.1%増の3464億円、営業利益が同37.0%増の501億円と絶好調だった上、出店を拡大中の東南アジアでは既存店の売上高が2ケタ増になるなど好調だった。苦戦している北米も赤字幅は半減した。

 その他ではジーユー事業の売上高が同6.0%増の1991億円、営業利益が同39%減の135億円と減益に留まった。デザインブラウスやパジャマなどのヒットアイテムがあった一方、欠品による機会ロス、想定ほど伸びなかったアイテムなどの影響で既存店の売上高は3%減だった。

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