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50年ぶりの大革命!? 人工「蜘蛛の糸」は何がすごいのか

 世界で1年間に生産される繊維素材約8900万トンのうち、実に7割以上が化学繊維で、そのほとんどはポリエステルで占められている。しかし、それが大きく変わるかもしれない。

 米国のベンチャー企業ボルトスレッズ(Bolt Threads)は7月20日、ファッションデザイナーのステラ・マッカートニー(Stella McCartney)とのパートナーシップを発表した。両者は合成タンパク質から製造する、いわゆる人工「蜘蛛の糸」を使ったウエアを共同で制作する。人工の蜘蛛の糸と言えば、日本ではゴールドウインも出資するスパイバー(Spiber)の「クモノス(QMONOS)」が有名だが、石油を原料にするポリエステルと違って、地球上に豊富に存在するタンパク質を原料にした合成高分子は、米国の軍事研究機関である米国国防研究計画局(DARPA)も巨額の資金を投じるほど、国内外で大きな注目を集める夢のテクノロジーだ。人工蜘蛛の糸は、ポリエステルやシルクなどの従来の繊維と一体何が違うのか。