ファッション

「バリー」が運営体制を再編 デザイナーは昨年末で退任

 「バリー(BALLY)」は、7月にクリエイティブ関連の業務を担うロンドンのオフィスを閉鎖し、ショールームなどがあるミラノ、もしくは財務とオムニコマース機能などを担うスイス・カスラーノのオフィスに集約する。同ブランドは現在、マーチャンダイジング、デザイン、PR、マーケティング機能をロンドンに置いているが、市場の動向に素早く対応しビジネスのスピードアップを図るために再編を行う。

 フレデリック・ドゥ・ナープ(Frederic De Narp)最高経営責任者(CEO)は、「(別々の場所にある各部門は)同じ屋根の下で運営し、クリエイティブ部門は商品開発部門と密接に関わる必要がある。今の時代、われわれブランドはマーケットより早く動かなければいけない」と話す。また、ドゥ・ナープCEOは、2014年からデザイン・ディレクターを務めてきたパブロ・コッポラ(Pablo Coppola)が昨年末で退任したことを認めた。今後は社内のデザインチームでコレクションを手掛ける。ミラノ・ファッション・ウイーク期間中の2月23日には、初めてウィメンズとメンズを統合したプレゼンテーションを実施する予定だ。

 同ブランドは今後、売り上げの37%を占めるウィメンズに注力し、20年までには50%までに引き上げるという。4月にニューヨークに旗艦店を出店するアメリカ市場については5年で売り上げを現在の3倍にする計画で、日本市場の拡大にも力を入れる。また、運営体制にもテコ入れを図り、新たにチーフ・クライアント・オフィサーと最高執行責任者のポジションを設ける他、小売や卸、マーチャンダイジング、ファッションの各部門の統括役を指名した。さらに、3月には生産拠点をトスカーナにある1400平方メートルの新施設に移す。

【関連記事】
■「バリー」もメンズとウィメンズを同時発表
■「バリー」が一部商品の価格改定

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。