韓国のボーイズグループGOT7のメンバー、マーク・トゥアン(Mark Tuan)が、2枚目のソロミニアルバム「Silhouette」をリリースした。全5曲で構成される同作は、「よりパーソナルな自分を表現した」という自信作だ。「今年のはじめから準備してきて、ようやくファンに聴いてもらえてうれしい」。ロサンゼルスの自宅から愛犬マイロとともに米「WWD」のオンライン取材に応じた。
トゥアンは「Silhouette」について、「インディーやロックに影響を受けたオルタナティブ・ポップ」と位置づける自身の音楽性を表現する1枚だと説明する。先行配信した「High As You」では、なめらかでセンシュアルなサウンドを通して、ソロアーティストとして新たな一面を披露。「自然にプレイリストに加えてもらえるような、何度でも聴きたくなる曲に仕上げた」。
一方で、2作目の「hold still」は、「1枚目のソロアルバム『The Other Side』の世界観に沿い、ファンが慣れ親しんでいるサウンドを意識」し、重低音をベースとした。さらに「『The Other Side』では本格的なダンスパフォーマンスを見せられなかったので、ミュージックビデオではK-POP時代を感じさせる振り付けを取り入れた」という。SNSでは、アーティスト仲間たちによるダンスチャレンジが話題になっている。
アップテンポなタイトル曲「Sunsets and Cigarettes」は、過去の恋愛を回想するノスタルジックな楽曲。「これが僕の“シルエット”。自分がどう見られたいか、どう表現したいかを込めた」と語り、「自分の音楽がどこへ向かうべきか模索してきた。まだ始めたばかりだからね。ソロとしても初心の気持ちでいるよ」と明かした。
「GOT7メンバーそれぞれに個性がある」
ロサンゼルス生まれのトゥアンは、高校の昼休みに芸能事務所のJYPエンターテインメントからスカウトを受けた。研修生として韓国に移住し、2014年にGOT7のメンバーとしてデビューした。その後、ジャクソン・ワン(Jackson Wang)やベンベン(BamBam)らメンバーがソロ活動など始める中、今年1月にグループとして約3年ぶりとなる完全体ミニアルバム「WINTER HEPTAGON」をリリースし、カムバックを果たした。
トゥアンはグループのソロ活動について、「メンバーそれぞれに個性がある」といい、自身を含めファッションシーンでの活躍が増えていると話す。ジャクソンとベンベンは現在「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のブランドアンバサダーを務めていて、トゥアンも6月に開催された「サンローラン(SAINT LAURENT)」2026年春夏メンズのショーに出席した。
ただ、トゥアン自身は韓国と地球の反対側に拠点を置いていて、グループ活動に不安を抱くファンもいるというが、「でも再会すれば、新しい音楽を共有し、みんなの経験を語り合うんだ。それぞれが自分の道を歩んでいるのに、こんなに絆が深いままでいられるのは、本当にすばらしいことだと思う」と話した。
トゥアンは最近、自身のファンコミュニティーを「Re:Mark」としてリニューアルすると発表した。「ファンとの距離をもっと縮めたい」と、日常の様子や旅先での風景、愛犬との時間など、よりパーソナルなコンテンツを発信していく予定だという。今後、各都市でのサイン会を予定しており、次回アルバムのリリース後など近い将来にはツアー実施も視野に入れている。「またステージに立って、直接パフォーマンスを届けたい。それが一番楽しみなんだ」。