ファッション
特集 新デニム・スタンダード 第11回 / 全16回

世界のトップブランドを魅了する「メード・イン・ジャパン」デニムの現在地

有料会員限定記事

世界のトップブランドを魅了する「メード・イン・ジャパン」デニムの現在地

アパレル産業の中でもジーンズは、ユニークな立ち位置にある。最も普及しているアパレルアイテムの一つで、世界中どこでもジーンズをはく人を見つけることは難しくない。「リーバイス(LEVI'S)」「エドウイン(EDWIN)」などの専業ブランドだけでなく、「ユニクロ(UNIQLO)」「ザラ(ZARA)」「ウォルマート(WALMART)」などの大手アパレルチェーンや大手小売りは主力商材の一つとして、着心地の良いジーンズをマスマーケットに提供している。こうした需要の広がりは、テクノロジーに支えられている。生地生産から縫製まで、ジーンズは最も自動化の進んだ衣類の一つだ。世界トップクラスの巨大な生地メーカーであれば紡績からロープ染色、織り、仕上げ、そして倉庫への入庫まで、全工程でオートメーション化が進んでいる。縫製も同様で、ボタンやポケットの縫い付けなどは日本のエドウインの自社工場を筆頭にかなり早い段階から自動化・効率化が進んでいた。

かと思えば、逆にユニオンスペシャルやシャトル織機などの古い繊維機械を使って文字通りビンテージデニムをできるだけ忠実に作り上げることに情熱を注ぐマニアが世界中に点在している。

新旧のテクノロジーが混在し、併存するユニークな産業だが、マスからアルチザンまでどちらのジーンズも作れる国がある。日本だ。ユニークな立ち位置のジーンズを象徴する国なのだ。有力企業を通して「メード・イン・ジャパン」デニムとジーンズの現在地を探った。(この記事は「WWDJAPAN」2025年8月25日号からの抜粋です)

INTERVIEW:
後藤健太/45rpmスタジオ取締役

この続きを読むには…
残り675⽂字, 画像4枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Is AI GOOD?AIがもたらす「ゲームチェンジ」

「WWDJAPAN」12月1日号は、ファッション&ビューティ業界でいよいよ本格化する“AIゲームチェンジ“を総力特集しました。11月19日のグーグル「ジェミニ3.0」発表を契機に、生成AIは「便利なツール」から「産業の前提インフラ」へ変貌しつつあります。ファッション&ビューティ業界で浸透する生成AI及びAIの活用法とゲームチェンジに向けた取り組みを紹介しています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。