カイタックインターナショナルの「ヤヌーク(YANUK)」は、2000年代にスタイリッシュなスキニージーンズで、今は品の良いダメージ加工で人気の、女性の定番プレミアムジーンズブランドだ。だが実は、かなり先進的で野心的、そして純度の高いメード・イン・ジャパンブランドでもある。(この記事は「WWDJAPAN」2025年8月25日号からの抜粋です)
PROFILE:
「ヤヌーク」/カイタックインターナショナル(YANUK CAITAC INTERNATIONAL,INC)
総社カイタックファクトリー概要:カイタックグループのジーンズ製造子会社として2019年3月に分社化。裁断から縫製、洗い加工、検品仕上げまでジーンズを一貫生産。最新鋭のレーザー加工従業員数は120人。女性が87%を占め、平均年齢は42歳。厚労省のユースエール認定企業。自動裁断機、オゾン脱色機やナノバブル加工機、スマートミシンなどの最新の機器も備える。月2万本を生産
自社工場100%生産&直営化
次世代「シン・SPAモデル」に
年12万本を販売する「ヤヌーク」のジーンズは全量、岡山県総社市にある自社工場「総社カイタックファクトリー(以下、総社ファクトリー)」で生産され、テキスタイルも9割がカイハラ製になる。同ブランドを指揮する秋山尚之・常務取締役はコロナ禍以降、卸が主体だった同ブランドの直営店の出店を加速し、製造小売型のビジネスモデルに移行させる一方で、工場のDX投資を進めてきた。直近の店舗数は22で、今後も年間数店舗のペースで出店を計画している。現在の売上高が約30億円で、ECも含めた直営が8割、卸が2割になっている。
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