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ポーラ・オルビスHDの25年1〜6月期は「ポーラ」減速響き減収 販管費抑制で営業増益に転じる

ポーラ・オルビスホールディングス(HD)の2025年1〜6月期連結決算は、前期に続き基幹ブランド「ポーラ(POLA)」の売り上げ減少の影響を受け、売上高が前年同期比0.7%減の832億円だった。営業利益は販管費の削減などが奏功し同12.3%増の82億円、経常利益が為替差損益の影響を受け同43.5%減の62億円、純利益が同38.1%減の46億円となった。

事業別ではビューティケア事業の売上高が同1.4%減の802億円だった。主力ブランドの「ポーラ(POLA)」は、1月に発売した“リンクルショット メティカル セラム テュオ”や3月発売の“ホワイトショット セラムUV”がベスコスを受賞し成長店舗などの売り上げ増に寄与したものの、店舗数減による顧客数の減少影響などにより、売上高が同3.2%減の444億円だった。「オルビス(ORBIS)」は5月に発売したブランド初のクレンジングオイル“ザ クレンジングオイル”が新規客の獲得に貢献したことに加え、既存顧客も安定して増加したことから、売上高は同3.3%増の247億円となった。

育成ブランドに掲げる敏感肌向けスキンケアブランド「ディセンシア(DECENCIA)」はBtoB事業やオフライン店舗事業が好調に推移し、売上高が同4.2%増の27億円だった。「スリー(THREE)」はブランド再生の取り組みを推進中だが新規顧客の獲得が計画に届かず、売上高が同12.3%減の22億円となった。

今後は「ポーラ」で顧客基盤安定化のために新製品をフックに既存顧客とのコミュニケーションを推進、ブランドロイヤリティーとLTV(顧客生涯価値)向上を図る。「オルビス」は好調なクレンジングオイルを軸にしたプロモーションを推進するなど、さらなるブランド認知度向上を図っていく。これらを遂行し、25年12月期連結業績予想は売上高が同2.1%増の1740億円、営業利益が同5.0%増の145億円、経常利益が同8.6%減の147億円、純利益が同8.5%減の85億円を見込む。

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