ビューティ
連載 エディターズレター:BEAUTY ADDICT 第114回

“私らしさ”は窮屈?Z世代のメイク事情を知る

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カラー診断、骨格診断、MBTIーー。「私らしさ」を知る手段として多くの人に活用されてきた自己分析ツールですが、近年ではそれに“縛られることへの違和感”が若い世代を中心に生まれていると、直近のインタビュー取材で聞きました。Z世代は多様性や自己肯定感を重視する教育環境で育ちました。しかしSNSでは「◯◯タイプだからこの色・この服・このメイク」といった最適解に沿う美しさが共有され続け、「らしさ」が新たなルールや制約となっている面も否めません。

こうした風潮に対し、ビューティ業界では“枠にとらわれない表現”を肯定するブランドの動きが加速しています。たとえば、「マキアージュ(MAQUILLAGE)」はブランド誕生20周年を迎えた今年、ブランドメッセージを「きれいは、みんなで進んでく。」に刷新しました。20代はメイク悩みを相談し合い、互いに肯定し高め合う相互交流が活発であるという背景があるそうですが、「らしさ」に縛られずにありのままで大丈夫という思いも込められているようです。「ヒンス(HINCE)」は「ムード・ナラティブ」という独自コンセプトを掲げ、「パーソナルカラーよりも、その日の気分で色を選ぶ」ことを提案。一人一人の感情やムードを起点に、色を自由に楽しむという姿勢が、多くのZ世代ユーザーに共感を呼んでいます。

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