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アマゾン、米取引委に訴えられる プライム会員の解約方法が「迷路のよう」

米連邦取引委員会(Federal Trade Commission以下、FTC)は6月21日、アマゾン(AMAZON)が消費者を騙してプライム会員に加入させ、意図的に退会を妨害しているとして同社を提訴した。これは、「ビジネスインサイダー(Business Insider)」に昨年リークされたアマゾンの内部文書を受けたもので、その文書には、消費者が騙されたと感じたためアマゾンはインターフェースのデザインの変更を検討したが、最終的には何の対応も行わなかったと記載されているという。「ビジネスインサイダー」は、「意図的に混乱するようにした」というアマゾンの元従業員のコメントも報道している。

アマゾンの決済ページに表示される「プライム会員なら2日以内に無料配送」を1回タップすると、確認画面などを挟まず、すぐにプライム会員のトライアルが適用される仕組みになっており、30日以内に解約しなければ有料会員の自動更新に切り替わる。

FTCによると、会員登録は1~2回クリックすれば完了するのに対して、解約には4ページ、6回のクリック、「特典を受けられなくなる」といった警告文の表示を乗り越える必要があるよう設計されているという。訴訟資料の中でFTCはこの設計を「操作的、強制的、または欺瞞的」と呼び、解約プロセスを「迷路のよう」と表現した。

アマゾンはプライム会員の解約を意図的に複雑化したことをこれまでは否定してきたが、訴訟資料によると、FTCの指摘を受け、プロセスを合理化するためにいくつかの措置を講じたという。

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