ビジネス

アマゾン創業者のベゾスCEOが退任へ 取締役会長に就任

 アマゾン(AMAZON)は2月2日、ジェフ・ベゾス(Jeff Bezos)創業者兼最高経営責任者(CEO)が2021年7~9月期(第3四半期)に退任し、取締役会長に就任することを発表した。後任にはクラウド部門であるアマゾン ウェブ サービス(AWS)のアンディ・ジャシー(Andy Jassy)CEOが就任する。

 ベゾスCEOは1995年にアマゾンを創業。オンライン書店としてスタートした同社は時代の波に乗り、さまざまな物を取り扱うECプラットフォームとして大きく成長した。コロナ禍の影響で外出できないことからECで買い物をする消費者が増加し、2020年12月通期決算では売上高が前期比37.6%増の3860億ドル(約40兆1440億円)、純利益は同84.0%増の213億3100万ドル(約2兆2184億円)と大幅な増収増益となっている。

 同氏は退任に関して、「アマゾンは“発明”の産物だ。当社の高い業績は、そうした発明をベースに結果を長期的に積み上げてきたからこそ実現した。現在、当社はこれまでで最も独創性に満ちており、(経営陣の)移行に最適な時期だと判断した」とコメントした。同氏は今後、自身が設立した宇宙開発企業ブルー・オリジン(BLUE ORIGIN)や、13年に買収した米ワシントン・ポスト(WASHINGTON POST)紙などの事業、そして気候変動問題に取り組むベゾス・アース・ファンド(Bezos Earth Fund)などの慈善活動により多くの時間を費やしたいとしている。

 後任となるAWSのジャシーCEOは、1997年にアマゾンに入社。2006年にクラウドサービス・プラットフォームのAWSを立ち上げて以来、同部門のトップとしてアマゾンの成長に寄与している。

 ブライアン・オルサフスキー(Brian Olsavsky)=アマゾン最高財務責任者は、「ジェフは引退するわけではないことを強調しておきたい。彼は取締役会長として、今後も買収や事業戦略の策定などの大局的に事柄に関わっていく」と説明した。

 ベゾスCEOはここ数年、ブルームバーグ(BLOOMBERG)が毎日更新している世界長者番付で1位の座に着いていたが、21年2月3日の時点では資産額1970億ドル(約20兆4880億円)で2位となっている。1位はテスラ(TESLA)のイーロン・マスク(Elon Musk)共同創業者兼CEOで、資産額は2080億ドル(約21兆6320億円)。

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