ケリング(KERING)傘下の「ブリオーニ(BRIONI)」は、デザインディレクターのノルベルト・スタンフル(Norbert Stumpfl)がブランドを去ることを発表した。後任はわかっていない。「ブリオーニ」は、「長年にわたる貢献に深く感謝する。ノルベルトは軽やかかつ控えめなブランドのコンセプトを的確に解釈し、伝統を尊重しながらも現代的に男性のワードローブの進化に貢献した」と述べる。
オーストリア出身のノルベルトは、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」や「アディダス(ADIDAS)」を経て、「ランバン(LANVIN)」や「バレンシアガ(BALENCIAGA)」ではメンズのヘッドデザイナーを担当。「ベルルッティ(BERLUTI)」でもデザインの責任者を務めていた。「ブリオーニ」には2018年に参画。この間に就任前の数シーズンにわたる不安定な状況を改善し、カジュアルなスタイルを加えながらニットなどのラインナップを拡大し、ウィメンズ・コレクションを本格始動させている。
イタリアのファッション業界では、「ヴェルサーチェ(VERSACE)」のダリオ・ヴィターレ(Dario Vitale)=チーフ・クリエイティブ・オフィサーがわずか1シーズンでブランドを去ることが明らかになったばかり。