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H&M、20年度は最終黒字 21年は傘下ブランドが中国に初の旗艦店

 H&Mヘネス・アンド・マウリッツ(H&M HENNES & MAURITZ以下、H&M)の2020年11月通期決算は、売上高が前期比19.6%減の1870億3100万スウェーデンクローナ(約2兆2443億円)、営業利益は同82.1%減の30億9900万スウェーデンクローナ(約371億円)、純利益は同90.7%減の12億4300万スウェーデンクローナ(約149億円)だった。

 20年9~11月期(第4四半期)では、売上高が前年同期比14.8%減の525億4900万スウェーデンクローナ(約6305億円)、営業利益が同27.5%減の38億9700万スウェーデンクローナ(約467億円)、純利益が同41.0%減の24億8500万スウェーデンクローナ(約298億円)だった。6~8月期(第3四半期)の売上高が同18.7%減の508億7000万スウェーデンクローナ(約6104億円)、営業利益は同46.3%減の27億スウェーデンクローナ(約324億円)、純利益は同52.8%減の18億2100万スウェーデンクローナ(約218億円)だったことを踏まえると、業績は堅調に推移しているといえるだろう。

 同社は世界中でおよそ5000店を展開しているが、新型コロナウイルスの感染再拡大を防ぐための規制などによって、20年12月1日~21年1月27日はその36%に当たる1800店程度が一時的に休業しており、売り上げは同23%減(現地通貨ベース)となっている。

 ヘレナ・ヘルマーソン(Helena Helmersson)最高経営責任者は、「ECが力強い成長を見せたことや厳しいコスト管理が奏功し、20年度を黒字で終えることができた。一方で、外出規制などによって多くの店舗が再び休業しているため、20年12月〜21年2月期(第1四半期)はその影響を大きく受けるだろう」と語った。

 ロックダウン中に多くの消費者がECを利用しているとはいえ、事態の収束後には実店舗で買い物をしたいという欲求が高まると見込まれることから、H&MはECと実店舗など販売チャネルの統合を今後の成長戦略の中心としている。また消費動向の変化に迅速に対応するため、AI(人工知能)を使用して顧客の好みや需要を予測することも検討しているという。

 同社は数年前からECの強化および販売網の最適化に取り組んでおり、21年には100店程度を新たにオープンし、多数出店している市場を中心に350店を閉じる計画を明らかにしている。これにより、全体でおよそ250店減となる予定だ。

 中国市場における事業強化のため、21年には傘下のブランド「アンド アザー ストーリーズ(& OTHER STORIES)」が上海に、同じくベーシックウエアを中心に生活雑貨などをそろえる「アーケット(ARKET)」が北京に、それぞれ初めて旗艦店をオープンする。なお「アンド アザー ストーリーズ」は19年に、「アーケット」は20年に、中国最大手EC企業のアリババ(ALIBABA)が運営するECサイト「Tモール(TMALL)」に出店している。

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