ビジネス

Z世代の間で大ブーム中のメンタルヘルスアプリ BLM運動などソーシャルイシューも影響

有料会員限定記事

 生まれた時からインターネットが普及していたZ世代にとって、あらゆることにおいてデジタルやテクノロジーを駆使することはもはや当たり前だ。近年注目が高まるメンタルヘルスやウエルネス領域に関しても、特にコロナで対面カウンセリングが難しくなってから、アプリの開発が絶えない。

 調査会社のアップアニー(APP ANNIE)によると、Z世代消費者の98%がスマホを所有し、初めてスマホを持った年齢は平均して10歳。若い起業家を支援するプラットフォーム「ウェイ(WAYE)」のシニード・ボーヴェル(Sinead Bovell)創業者は「テレヘルス(遠隔医療)を選ぶZ世代は約40%で、健康やウエルネスの情報・サービスをデジタル上で受けたい人が多い」と話す。Z〜ミレニアル世代に特化した調査会社のYパルス(YPULSE)の調査では、若年層のうち3人に1人がコロナ禍の不安を和らげるべくマインドフルネス・メディテーションアプリを試したことがあるという結果が出た。

 トレンドアナリストのルーシー・グリーン(Lucie Greene)は「Z世代は若いうちからウエルネスとビューティへの興味関心が高く、こういった傾向に応えるメディアやサービスが増えている。また彼らはただ健康を自身で観察するだけでなく、周りのコミュニティーに共有することを好む」と分析する。そのため、体内のグルコース値を計測できるアプリ「レベル」はほかのユーザーとコミュニケーションが取れる機能をつけたり、メディテーション・呼吸法アプリ「オープン」もチャット機能でリアルタイムで世界中のユーザーとつながれるようにしたり、コミュニティー要素を充実させている。不安やストレス、うつ、孤独症は多くのZ世代を影響する中、一人で悩まずにコミュニティーで支え合うことが求められている。

この続きを読むには…
残り648⽂字, 画像2枚
この記事は、有料会員限定記事です。
紙版を定期購読中の方も閲覧することができます。
定期購読についてはこちらからご確認ください。
最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

2024-25年秋冬パリコレ特集 デザイナーたちからの提案「何気ない日常を特別に」

3月18日発売号の「WWDJAPAN」は、2024-25年秋冬パリコレクション特集です。2月末から3月にかけて約100ブランドが参加して開催されたパリコレを現地取材し、その中で捉えた次なる時代のムード、デザイナーの視点をまとめました。ファッションデザイナーたちから届いた大きなメッセージは「何気ない日常を特別に」。戦争、物価高騰、SNS疲れと私たちを取り巻くストレスはたくさんありますが、こんな時代だ…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。