ファッション

「ヴェルサーチ」2016年春夏ミラノ・コレクション

REPORT

モダンな都会の女豹たちはクラッチよりもリュックを選ぶ!?

会場をミラノ中央から少し離れた、ガランとした倉庫のようなスペースへ移した「ヴェルサーチ(VERSACE)」。夜20時、素足にハイ&ピンヒール、そして完璧なメイクでドレスアップしたゲストが続々と集まる「ヴェルサーチ」の濃厚な雰囲気は、パリや東京のファッション・ウイークにはないミラノ独特のものだ。

そんな夜の都会が似合うスーパーセクシーが信条であることは今季も変わらないが、一昔前のゴージャス一筋の「ヴェルサーチ」とは違い、最近はストリートや音楽といったヤングカルチャーをコレクションにも意欲的に取り入れている。サーチライトに照らされたコンクリートむき出しのランウエイや、ドナテラ・ヴェルサーチがサポートを表明しているミュージシャン、ヴィオレッタによるBGMにはその姿勢が反映されている。

テーマは“アーバン・ジャングル”。サファリの要素を取り入れた、テーラードジャケットに始まり、セクシーでワイルドな“女豹”たちが次々と登場した。テーラーリングとクチュールワークをベースに、スポーティーなアイテムとフェミニンな素材やディテールを融合。シルエットが美しミリタリーグリーンのジャケットは、大きなポケットをアクセントにして、ウエストはスポーティーなバンドでぴったりとマークしている。

ラミネート加工したブークレのジャケットにシルクシフォンのフリンジを飾ったり、大胆なスリットを施したペンシルスカートの裾を切りっぱなしにしたり。キーモチーフのアニマル柄は、色も種類もミックスレオパードとゼブラがひとつになり、スキニーなシャツとパンツのセットアップからドレスにまで登場した。

クチュールメゾンならではの職人による手仕事は、スパンコール刺しゅうなど一目でわかるところだけではなく、スエードとアニマルプリントのボンディングなど、一見ではわからないところにも発揮されている。

「そんな都会のセクシーウーマンたちが手にしているバッグで印象的なのはカジュアルなリュックサック。ドレスアップしてパーティーに行くときもクラッチよりもリュック、が気分のようだ。」

LOOK

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

原宿・新時代 ファッション&カルチャーをつなぐ人たち【WWDJAPAN BEAUTY付録:中価格帯コスメ攻略法】

「WWDJAPAN」4月22日号の特集は「原宿・新時代」です。ファッションの街・原宿が転換期を迎えています。訪日客が急回復し、裏通りまで人であふれるようになりました。新しい店舗も次々にオープンし、4月17日には神宮前交差点に大型商業施設「ハラカド」が開業しました。目まぐるしく更新され、世界への発信力を高める原宿。この街の担い手たちは、時代の変化をどう読み取り、何をしようとしているのか。この特集では…

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

@icloud.com/@me.com/@mac.com 以外のアドレスでご登録ください。 ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。

メルマガ会員の登録が完了しました。