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ファッション界のカニカマ エディターズレター(2021年7月7日配信分)

※この記事は2021年07月07日に配信した、メールマガジン「エディターズレター(Editors' Letter)」のバックナンバーです。最新のレターを受け取るにはこちらから

ファッション界のカニカマ

 カニカマが、空前のマイブームです。食に興味がないワケではないのですが、同じものを食べ続けても全然飽きない性分(なのは、下記のYouTubeでも打ち明けていますw)、ゆえに毎日カニカマをサラダにぶっこんでいます。

 「今さら?」と言われてしまいそうですが、おっしゃる通り今さら(笑)、久しぶりにカニカマを食べ、かつてとの劇的な違いに驚いてしまったのです。加工食品や冷凍食品の世界では多いですよね。シュウマイとかも、今は感動的なレベルで美味しいですもんね。

 空前のマイブームになったのは、単純に「美味しいから」ではなく、「過去との劇的な違いに衝撃を覚えてしまったから」だと思っています。そしてスーパーに行けば、コレまたかつてとは比べ物にならないカニカマコーナー。気分は初めて原宿にやってきた田舎モン(マジで)でして、「あぁ、コレも美味しそうだな」「え、枝豆味なんてあるの!?」と日々、心をときめかせています。

 この過去との劇的な違い、ファッション業界でも活かせないでしょうか?

 ビューティは、結構多いんです。ことスキンケアは、昔と比べたら「全然違う」なんてコトもしばしば。20年前と比較したカニカマがビックリマーク3つだとしたら、「イプサ」の“ME”(昔は“メタボライザー”って名前でしたね)はビックリマーク1つ。たまたま目の前にいた中出記者に聞いたところ、「アネッサ」の日焼け止めは白浮きもきしみもせず、汗の跡も残らなくなったとのことでビックリマーク2つ認定でした(笑)。「コスメデコルテ」の保湿美容液“モイスチュア リポソーム”について小林一俊社長は、「29年間一度も処方を変えなかった美容液をあえて進化させることに不安もあったが、同製品の効能効果の高さややみつきになる感触は、もう元には戻れないだろう」と話しています。もはや「劇的な違いに衝撃」を狙ってますねw。

 ファッションで、「過去との劇的な違い」に驚くのは……、やっぱり「ユニクロ」になっちゃうんですかねぇ。私はどれも毎年買っちゃうので劇的な変化に衝撃を覚えるほどではありませんが(それでも昨年発売の、表地はコットン、裏地はエアリズムのTシャツには軽い衝撃を覚えました)、10年ぶりに「ヒートテック」なんて人は私のカニカマ同様に衝撃を覚え、当面「ヒートテック」を買い続ける気がします。

 っていう戦略、ファッションでもっといかがでしょうか?幸い、素材は劇的な進化を遂げています。だから20年前のアイコンを、先端素材でアップデートするのです。かつてのファンは、劇的な変化に衝撃を覚えてくれるのではないか?さぁ、ファッション界のカニカマを、アナタも探してみませんか?

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