ビジネス

ユーチューブも買い物機能を導入か 一部クリエイター間でテスト運用を開始

 動画配信プラットフォームのユーチューブ(YouTube)は9日、買い物機能の開発にあたってテスト運用を行なっていると明かした。詳細は明らかでないがユーチューブのクリエイターたちは、買い物を可能にするため動画のアイテムにタグ付けするよう促されているという。多くのSNSでコンテンツとECをつなぐ際に使われるのがタグ付け機能であり、ユーチューブはこれによりアクティビティーを追跡し、親会社であるグーグル(GOOGLE)のEC機能に接続できるようにする。

 ユーチューブの広報担当者によるとこのテスト運用の目標は、ユーザーに商品についてより多くの情報を提供することで、サイト内での体験を向上させること。限られたチャンネルの中でのみ試しているというが、まだ初期段階であるためこの機能を使うか使わないか、どのアイテムを取り上げるかはクリエイターが決定権を持っている。

 ユーチューブは20億以上のユーザーが集まるプラットフォームに成長しており、年間の収益は150億ドル(約1兆5800億円)だ。チャンネル登録者数が100万を超えるユーチューブチャンネルの数は2019年と比較して65%増で、ユーザーは10億時間以上の動画を視聴し毎日数10億回の再生回数を生んでいるという。Eソーシャルプラットフォームでは、フェイスブック(FACEBOOK)や同社傘下のインスタグラム(INSTAGRAM)などがEC機能を備えているが、今後ユーチューブも導入するとなると動画コマースのプラットフォームとしてすぐに大きなチャネルになる可能性を持つ。

関連タグの最新記事

最新号紹介

WWDJAPAN Weekly

Is AI GOOD?AIがもたらす「ゲームチェンジ」

「WWDJAPAN」12月1日号は、ファッション&ビューティ業界でいよいよ本格化する“AIゲームチェンジ“を総力特集しました。11月19日のグーグル「ジェミニ3.0」発表を契機に、生成AIは「便利なツール」から「産業の前提インフラ」へ変貌しつつあります。ファッション&ビューティ業界で浸透する生成AI及びAIの活用法とゲームチェンジに向けた取り組みを紹介しています。

詳細/購入はこちら

CONNECT WITH US モーニングダイジェスト
最新の業界ニュースを毎朝解説

前日のダイジェスト、読むべき業界ニュースを記者が選定し、解説を添えて毎朝お届けします(月曜〜金曜の平日配信、祝日・年末年始を除く)。 記事のアクセスランキングや週刊誌「WWDJAPAN Weekly」最新号も確認できます。

ご登録いただくと弊社のプライバシーポリシーに同意したことになります。 This site is protected by reCAPTCHA and the Google Privacy Policy and Terms of Service apply.

メルマガ会員の登録が完了しました。