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中国で「ルイ・ヴィトン」模倣品2000点が押収 正規品に未搭載のチップを付属

 上海警察は8月、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」のバッグの模倣品を製造販売したとして、犯罪組織62人を逮捕したと地元のメディアCCTVが報じた。これに伴い、偽造のための機材30点、模倣品2000点、1億元(約15億円)相当・10万点以上の材料を押収した。

 報道によると中国・広州にある「ルイ・ヴィトン」の店舗の女性販売員がこの件に関与しているという。この販売員は未発売のバッグを故意に模倣品製造者に高値で売りつけ、犯罪組織は正規品の発売と同時に模倣品を販売し、場合によっては正規品の発売前に模倣品を発売したケースもあるという。

 「ルイ・ヴィトン」によると問題の女性販売員はすでに解雇されたが、それ以上はコメントを得られなかった。

 製造販売された模倣品にはNFC(近距離無線通信技術)センサーチップが付属しており、このチップをスマートフォンで読み取ると「ルイ・ヴィトン」の公式ウェブサイトに遷移する仕様になっている。一方で、正規品は未対応だという。

 「サルヴァトーレ フェラガモ(SALVATORE FERRAGAMO)」や「モンクレール(MONCLER)」をはじめとする一部のラグジュアリーブランドは、正規品の証明としてこの仕組みをすでに導入している。「ルイ・ヴィトン」もこの分野に重点的に投資しており、2019年5月には、マイクロソフト(MICROSOFT)社とニューヨークのブロックチェーンソフトウエアテクノロジー企業のコンセンシス(CONSENSYS)と共同で正規品の出どころをたどるための技術を発表している。

 「『ルイ・ヴィトン』は模倣品を一切認めない。これはクライアントに対する最大限の誠意である。模倣行為はクラフツマンシップやアーティストのクリエイティビティーに対する冒とくだ」と米「WWD」の取材に対して回答している。

YU HIRAKAWA:幼少期を米国で過ごし、大学卒業後に日本の大手法律事務所に7年半勤務。2017年から「WWDジャパン」の編集記者としてパリ・ファッション・ウイークや国内外のCEO・デザイナーへの取材を担当。同紙におけるファッションローの分野を開拓し、法分野の執筆も行う。19年6月からはフリーランスとしてファッション関連記事の執筆と法律事務所のPRマネージャーを兼務する。「WWDジャパン」で連載「ファッションロー相談所」を担当中

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