「シャネル(CHANEL)」は、同社のフレグランスおよびビューティ製品をオンラインで販売する正規販売パートナー向けに、新たな“eロゴ”を導入した。
「この“eロゴ”により、消費者は『シャネル』の化粧品が正規販売パートナーによって販売されているかを容易に識別できるようになり、すべての品質基準を満たした本物の製品を購入できることが保証される」と、「シャネル」は声明を発表している。
この“eロゴ”は商標登録されており、世界中で段階的に導入が進められている。
パーソナルケア製品協議会(Personal Care Products Council)によると、化粧品業界が模倣品販売業者によって年間約54億ドル(約8100億円)の損失を被っていると試算しており、「化粧品は、最も危険な模倣品カテゴリーの1つであり、世界の税関で押収される模倣・海賊版商品の上位8カテゴリーに入る」という。
模倣品は化粧品に限らず、デザイナーズブランドのバッグや財布、サングラスなども長年にわたり模倣品のターゲットにされている。
「シャネル」はすでに他の製品カテゴリーにおいても対策を講じている。同ブランドのハンドバッグには、従来の認証カードに代わり、統合型のオーセンティシティープレートが採用されている。また、スモールレザーグッズにはオーセンティシティースタンプが、服にはオーセンティシティーラベルが採用されている。これらにより、アフターサービスに必要なシリアルナンバーへのアクセスが容易になるだけでなく、製品の真正性を確認する手段にもなっている。